山形県小国町では町内の山林に自生する香りのよいクロモジという樹木を紹介する体験型のツアーが行われました。 「いい匂い！あ、すごいいにおい！」 　クロモジは日本固有の落葉樹で枝や葉の香りの良さから香水の原料などにも利用されています。 　このツアーは町内に数多く自生するクロモジを観光資源に地域おこしを目指す町内の会社が企画。県内外から14人のツアー客が参加しました。 　一行はまず、町内の山林でクロモジの採取を体験。 　長いものでは3メートルを超える枝を伐採してトラックまで運び出しました。 切ったり運んだりする度に立ち上がる香りに、参加者たちは・・・ 「もう本当にうっとりするような香り」 「甘みのある香りで癒されています」 　この後工房では精油づくりが行われ、持ち帰ったばかりのクロモジの枝葉を砕いたものを蒸留器に詰めてオイルを抽出していました。 「木を切るところから始めたのでいい経験になった。小国町は空気のきれいなところだと感じた」 【本間義信さん】 「生の木を切ったときの香りを体験できるのは山林に囲まれた小国町だからこそのもの。どんどん発信していきたい」 　ツアーは6月も開催する予定です。