レグザ史上最大。110型、輝度5500nit超の4KミニLED液晶テレビ
TVS REGZAは、ブランド史上最大サイズとなる110型の4KミニLED液晶テレビ「110Z990R」を発表した。タイムシフトマシン機能も搭載。2025年2月発売予定で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は550万円前後。 【画像】85型「85Z770N」(写真左)と、100型「100Z770N」 なお、あわせて発表された85/100型の4KミニLED液晶レグザ「Z770N」シリーズと、85型の4K液晶レグザ「85M550N」については別記事で紹介している。また2023年発売の100型「100Z970M」と85型「85Z970M」は継続販売されるため、レグザの85型以上のラインナップは計6モデル展開となる。 同社は2023年末に100型の大画面レグザ「100Z970M」を発売。今回はそれを上回る超大型サイズの導入となる。 4K/3,840×2.160解像度で、広視野角系の液晶パネルを採用。映像エンジンは新世代の「レグザエンジンZRα」を搭載。新世代パネルによる輝度や色表現力の向上にあわせて、レグザエンジンZRαのAI映像解析、映像信号処理、パネル駆動技術を進化させている。 この映像エンジンについて、説明会に登壇した営業本部ブランド統括マネージャーの本村裕史氏によれば「発売が2025年になりますから、('24年のエンジンから)さらにクオリティアップしたいと思っています。詳細は今後どんどん発表していきます」とのこと。 新開発の「Mini LEDファインエリアコントロール」も搭載。4万分割以上の緻密なエリアコントロールと5,500nitオーバーのピーク輝度を実現し、「輝く光と引き締まった黒の高いコントラストを実現した」という。 細分化されたエリアごとにLED点灯時間だけでなく、電流もダイナミックに制御する「Mini LEDピーク輝度ブースト」も採用した。明部エリアではLEDの点灯時間と電流を最大化してリアリティある輝きを、近傍に高い輝度の明部がある暗部エリアではLEDの点灯時間と電流を大幅に抑制することで、コントラスト感ある引き締まった黒を再現する。 レグザ独自のAI高画質機能として、「AIシーン高画質PRO」や「ネット動画ビューティPRO」「ネット動画バンディングスムーザーPRO」「地デジAIビューティPRO」「ナチュラルフェイストーンPRO」を搭載。 クラウド上に地デジやBS番組のジャンルや番組タイトルごとの映像調整パラメーターをデータベース化し、視聴時にそのパラメーターを反映する「クラウドAI高画質テクノロジー」や、室内の明るさや照明の色温度、外光の影響など視聴環境とコンテンツ種別に合わせて画質調整する「おまかせAIピクチャーPRO」も利用できる。 また高感度のミリ波レーダーも搭載。動作精度が向上しており、視聴距離に合わせて適切な画質と音質に自動調整される。 サウンド面では、20個のスピーカーを122Wのマルチアンプで独立駆動させる5.1.2chの重低音立体音響システム「ZIS」を採用。新開発のオーディオポストプロセッサーで、チャンネルごとに最適に補正する「レグザイマーシブサウンド 360 PRO」も利用できる。 またリモコンに内蔵したマイクを使った「オーディオキャリブレーションPRO」も利用可能。テレビから発せられるテストトーンを、テレビリモコンマイクで測定し音響特性を補正できる。これまでの周波数特性に加えて到達時間まで細かく補正できるため、さまざまな環境のリビングで適切なオーディオ設定に自動調整するという。 付属リモコンには、NetflixやAmazon Prime Video、YouTube、TVerなどのダイレクトボタンを搭載し、観たいサービスを素早く起動可能。タイムシフトマシン機能やおまかせ録画機能、好きなジャンルやアーティストの番組をレグザがまとめてピックアップしてくれる「新 ざんまいスマートアクセス」、録画番組から観たいシーンだけを楽しめる「シーンリスト」、LINEのチャット機能を使って録画予約できる「LINEから録画予約」なども利用できる。 事前に行なわれたメディア向け説明会で、同社取締役副社長の石橋泰博氏は「昨年末に発売した100型レグザは、弊社で想定した台数を超える購入数でした。テレビの大型化の流れは日本だけでなく、グローバルでも起こっているなと、100型を発売してしみじみと感じました」とコメントした。 「ハイエンドのテレビのみならず、より幅広いラインナップでも大画面の需要が喚起されてきたと思っています。そういったお客さまからの要求、需要を受けまして、選択肢を広げるべく、ラインナップを強化します」 「(テレビが)大型になってくると、ユーザーの体験も変わってきます。TVS REGZAとして、そういった新しい体験というものを創出し、大型テレビという新市場を作りたいと考えて、(大型レグザの)ラインナップを拡充したというところです」
AV Watch,酒井隆文