「試合で上手くなりながら」快進撃継続中の富士東がベスト8進出
5月18日、令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡県予選の3回戦が行われ袋井と対戦した富士東が2-0で勝利を収め準々決勝へ進出を決めた。 【フォトギャラリー】富士東 vs 袋井 2回戦、プリンス東海所属で優勝候補の藤枝明誠を破る金星をあげた富士東は、立ち上がりから個人技を活かしながら両サイドに攻撃を展開しチャンスメイクすると、8分にMF11望月飛憂のFKから、更に26分にはMF8坂部加遥が上げた左サイドのクロスからFW9大倉匠がヘディングで合わせるが、いづれも枠を捉えきれない。その後も攻撃に厚みを加えた富士東だったが、袋井のDF陣の踏ん張りもあって、前半はスコアレスで終了する。 ハーフタイムに「君たちはやれるよ。これまでも試合で上手くなって勝ってきた。点を取って勝とう」と増田裕監督に鼓舞されピッチに送り出された富士東。すると後半開始早々、選手たちはこの言葉に答えを出す。 42分、「(前半も)入り方はよかった。あとはシュートのところだったので練習どおりにできて良かった」(大倉)セットプレーからのセカンドチャンスを大倉が三度目の正直でヘディングを決め先制。勢いに乗った富士東は61分にもCKから相手のオウンゴールを誘い追加点をあげる。 反撃に出たい袋井はMF9桑原悠守が再三のドリブル突破を図る。さらに高さのあるFW14秋山伊吹を投入し攻撃にバリエーションを加えるが、富士東もキャプテンのDF3富永悠太を中心にアクシデントで途中出場した1年生のGK23竹川乗らが最後までゴールを割らせず、2-0で勝利を収めベスト8進出を決めた。 試合後、増田監督は「やってみたら五分五分で行けました。攻めることと守ることのバランスを意識させ、攻撃もできるチャンスがあるのでトライしろと伝えて…それが効いたのか後半果敢にSBが攻めてセットプレーがもらえて(得点につながって)良かったです」と笑みを浮かべた。 また、最終ラインからチームをまとめた富永は「粘り強く行けました。シュートも打たれましたが最後まで身体を寄せることができたことが勝利につながりました。たくさんの応援があっていつも以上に走れて支えになりました」と勝利の喜びとともにチームメイトや応援してくれた仲間へ感謝を言葉にした。 勝利した富士東の次戦の相手はプリンス勢・浜名を破り、こちらも勢いのある聖隷クリストファー。厳しい戦いが予想されるがこれまで以上に試合で上手くなりながら勝利をめざす。 (文・写真=西山和広)