標高700m「八東ふる里の森」 ブナ林に囲まれた森で野鳥たちが子育て真っ最中 各地からカメラマン続々 鳥取県八頭町
日本海テレビ
鳥取県八頭町にある「八東ふる里の森」。ブナ林に囲まれた森で今、野鳥たちが子育ての真っ最中です。 ここは標高700mほどの所にある「八東ふる里の森」。ブナが広がり、登山やキャンプなどが楽しめる施設です。この森では毎年初夏のこの時期になると野鳥が子育てを始めます。 訪れた人 「見たことない鳥が見たい」 「オオコノハ、アオバズク、フクロウ類ですね」 野鳥を撮影しようとカメラを構える人たち。6月20日は、関西や九州からも訪れていて、先週末には50人ほどのカメラマンでにぎわっていたそうです。 高さ20mほどのところ。よく見るとそこにいたのは「アオバズク」です。フクロウの仲間で全長は約30㎝お腹に縦じまがあるのが特徴で、おもに昆虫などを食べます。いま二組のペアが巣箱の中で卵を温めているところです。 そしてこちらはあまり見慣れない鳥「カケス」です。鳩ほどの大きさで、他の鳥の鳴き声をまねるのが上手いこちらの鳥は、警戒心が強いため、すぐに飛び去ってしまいました。 訪れた人 「葉っぱに隠れてわからないですね」 カメラの先にいるのは「オオコノハズク」のひな。体長は10cmほどでしょうか。枝と枝のすき間から辛うじて見つけることが出来ました。 訪れた人 「多分寝てます。寝てますね」 オオコノハズクはフクロウの仲間で体長は約25cm。昆虫やネズミなどを食べる猛禽類(もうきんるい)で、夜行性のため繁殖の姿を目撃するのは難しいと言われていて、近年は個体数の減少が心配されています このひなは2日前に巣立ちをしたばかり。時々体を揺らしたり羽を広げたりするようなしぐさも見られます。ふる里の森のスタッフによりますと、近くでは親鳥が見守っていたようですが、見つけることはできませんでした。 岡山から訪れた人 「目的はオオコノハ。残念ながら巣立って ひなしか見られなかった。ひなはかわいいですよ」 福岡から訪れた人 「オオコノハズクを撮りたくて巣立ちも撮りました。思ったより小さくて感動しました。九州でもいるんでしょうけどなかなか見ることができないのでここに来る価値はありますね」 ふる里の森では、これから7月にかけて燃えるような朱色が美しい「アカショウビン」や日本で一番小さなフクロウ「コノハズク」の子育ても始まるそうです。 ふる里の森では撮影する時には野鳥を刺激しないようにルールを守って楽しんでほしいとしています。
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