FWの意地がぶつかり合う。新旧の武骨さ融合させたいブルーレヴズ。ヴェルブリッツは豊富な才能を最後の最後まで出し切る。
ブルーレヴズは、大事な試合で勝利を掴んだメンバーから数人の先発メンバーを変更してヴェルブリッツ戦に臨む。 ゲームキャプテンを務めるのはコンディションが整ったFL庄司拓馬。完調への道の途中にあった前節は後半途中からの出場だった。
庄司は、「自分たちのスタイルをやり切る。やってきたことを出し切る。試合の間、ずっとそう声を掛け合い続けてやり切れたから勝てた」と話した。 大事なことをあらためて痛感した試合だったようだ。
環太平洋大学からアーリーエントリーで加入したショーン・ヴェーテーが3番で先発する。前節にデビューした190センチ、132キロの巨漢だ。 8番のジャージーを着るシオネ・ブナは日野レッドドルフィンズから移籍し、今季加わった。前所属では2試合に出場しただけ。ブルーレヴズでのデビュー戦となる。
ブナもパワフルさに定評がある。ヴェーテーとともに、特に前半に力強いヴェルブリッツFWへの対抗が期待される。 前節の後半途中にピッチから出た家村健太に代わり、サム・グリーンがSOで先発する。
PR伊藤平一郎やSHブリン・ホール、CTBヴィリアミ・タヒトゥアら経験値の高い選手がベンチに控えるのは心強い。 アーリーエントリーの作田駿介(流通経済大学)も16番のジャージーを着る。 どのカードをいつ切るか。選手起用の妙も見どころだ。
ヴェルブリッツは死闘を演じたサンゴリアス戦と同じ先発15人を組んだ。 前節のその試合で、前半を24-10とリードするパフォーマンスを見せたメンバーだ。SHアーロン・スミス、SOボーデン・バレットのコンビがチームをドライブして各選手の高い能力を引き出す。
今季こそ発揮したいのは、勝ち切る力だ。 新たにベンチ入りしたPR淺岡俊亮に期待がかかる。終盤の大事な場面でスクラムを安定させたい。
姫野主将は前節の試合であらためて自分たちの力を認識した。ボールを手に、ゲームをコントロールできた最初の40分。「スコアができるチーム」の力を発揮した。