34年前のあるイベントが縁で知り合った2人の女性 小学校150周年記念式典で2度目の再会【佐賀県】
サガテレビ
34年前の風船飛ばしが縁で知り合った佐賀市と福岡県八女市の2人の女性。小学校の150周年を記念する式典で2度目の再会を果たし、改めて奇跡の出会いを振り返りました。 【1年生】 「たのしかった。花を咲かせてねと書いた」 【6年生】 「最初はどきどきしたけど(風船が)しっかり飛んでくれたからうれしかった」 12月8日に佐賀市の諸富北小学校で開かれた創立150周年を記念式典。全校児童約230人と卒業生、地域の人などに混じって八女市に住む橋本チヱコさん90歳の姿もありました。 【橋本チヱコさん】 「楽しみやったね~こんなお誘いを受けるとはありがとうございます」 【中島真由里さん】 「チヱコさんと一緒に風船を飛ばすことができてうれしい」 橋本さんを迎えたのは中島真由里さん42歳。中島さんは34年前に1度だけこの小学校で行われた「風船飛ばし」の当時1年生でした。中島さんが飛ばした風船を20キロ離れた場所で橋本チヱコさんが受け取ったのです。 「おはなのたねをひろってくれた人は、おはなをいっぱいさかせてください」 平成2年、1990年国語の授業の一環で行われた風船飛ばし。風船には中島さんが書いた手紙とアサガオの種が添えられていました。 【チヱコさんの夫・士道さん】 「(風船が)木に巻きついていたミカンの木に。うちのミカン畑に落ちてきていて」 チヱコさんはアサガオの種を玄関先にまき、成長を楽しみにしていたといいます。 【橋本チヱコさん】 「アサガオの色がピンクと紫が2つ咲いた。それから、まだいっぱいつぼみのあったからそれが開いてから(写真と手紙を送ろうと)待っていた」 しかし…この年の7月、大水害によって家の前の川が氾濫。玄関先できれいに咲いていたアサガオも流されてしまいました。 それから34年・・・当時の記憶が薄れつつあるなか 【橋本チヱコさん】 「この歳になって暇になったから、昔の日誌を見てみたら、真由里さんの手紙があったから」 日記を読み直す中、偶然、当日の記録を見つけ、小学校に手紙を送ったのです。これをきっかけに今年5月、中島さんが八女市に橋本さんを初めて訪ねます。 【中島真由里さん】 「(手紙には)手紙をいただいたことで、こういったご縁ができてとてもうれしいのと、“今後も家族で遊びに行かせてください”という風にお願いを(書いた)」 【橋本チヱコさん】 「本当、風船のご縁ね。あなたがくれた風船が私に、縁があった」 【中島真由里さん】 「私も拾ってもらえたのがチヱコさんでよかった」 【橋本チヱコさん】 「私とあなただからよかった」 【岩部記者】 「いまアサガオの種がついた風船が用意されています。まもなく風船飛ばしが始まります」 【女の子】 「きれいな花をさかせてねと書いた」 34年前の風船飛ばしをきっかけに出会った2人もメッセージを添えます。 色とりどりの天然ゴムの風船は空高く舞い上がり、風に乗って飛んでいきました。 【6年生】 「ご縁があって(風船飛ばしをする)機会ができたので(二人に)感謝したい」 「風船飛ばしのきっかけとなったお二人とも会えたし、種を飛ばして2人のように誰かの元へ届いたらいいなと」 「150周年のときに(二人と)一緒にいられて本当にうれしい」 【橋本チヱコさん】 「ありがたか~もうそれだけ。感謝のひとこと。90年生きてからこんな幸せなことなかよ」 【中島真由里さん】 「この風船を飛ばすことがきっかけで素敵なご縁ができたので本当に感謝している。(風船が)みなさんの元に届いて笑顔の花が咲くといいなと」 今回飛ばした風船は熊本市と宮崎市から拾ったとの連絡があった
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