オリックス・中嶋監督、自力V消滅に「半分、終わってないですよ」 「粘り見えない」打線の奮起期待
(パ・リーグ、オリックス1-5ソフトバンク、9回戦、ソフトバンク6勝2敗1分、26日、京セラ)オリ党の落胆と失望を含んだため息が京セラドームに充満した。オリックスは首位ソフトバンクとの直接対決で連敗し、今季69試合目で自力優勝の可能性が消滅。厳しい現実を突きつけられた中嶋監督は、最後まであきらめずに戦い抜く姿勢を示した。 「(シーズンは)半分、終わってないですよ。もう(優勝の可能性が)ないんですか?」 先発の東が栗原に先制2ランを浴びるも、その裏に太田がソロを放って1点差に。だが、先発大関の前に打線は二回以降、ゼロ行進が続いた。円陣を組み、気合を入れ直して臨んだ八回も2死一、二塁としたが、西野が凡退。追加点のホームが遠かった。2試合連続で2得点以下と火力不足の野手陣に指揮官は「必死さといいますか、粘りといいますか、それがあるようには見えない」と頭を抱えた。 首位ソフトバンクとの差は今季最大の15・5ゲームに広がった。プロ野球史上最大の14・5ゲーム差から逆転優勝を果たした1963年の西鉄を超えるゲーム差となり、リーグ4連覇は極めて厳しい状況に追い込まれた。 「チームで何とかするということを徹底しているはずなんですけど、それが見えないということは、やっぱり何か違うんだろうなと思う」 交流戦では7連勝を記録するなどチームの状態は上向いたかのように見えたが、リーグ戦再開後は2勝3敗と黒星が先行。5位に沈んだままの中嶋オリックスが、シーズン折り返しを前に早くも正念場を迎えた。(織原祥平)