１８番を終え笑顔を見せる佐久間朱莉

　「女子ゴルフ・富士フイルム・スタジオアリス女子・第１日」（５日、石坂ＧＣ＝パー７２） 　６７で回った佐久間朱莉（２１）＝大東建託＝と２０２２年大会を制した上田桃子が首位。１打差の３位に穴井詩、脇元華が続いた。 　コースから川越の自宅まで車で３０分。“ご当地プロ”の佐久間が６バーディー、１ボギーの６７をたたき出し、首位と好スタートを決めた。 　「今日は完璧と言っていいぐらい、ショットがすごく良かった」。ピンに絡み続け、前半だけで５バーディーを奪った。中学時代は練習でも回った、なじみの深いコース。今週は自宅から通い、母の手料理を食べ、使い慣れたベッドで、ぐっすり眠れる。地の利を生かし、本領を十分に発揮した。 　１月に行われた師匠・尾崎将司の誕生日会では、尾崎３兄弟から金言も授かった。“ジェット”こと健夫が「ゴルフがうまくても（それだけでは）勝てないんだぞ」と言うと、“ジョー”こと直道は「だよな」と、その言葉を肯定。ジャンボもそのやりとりを聞いて、うなずくばかりだった。 　昨季は２位が１回、３位が３回と、惜敗が続いたジャンボ軍団の若きホープ。「今年は勝ちにこだわろうと思います」。勝利に対して貪欲となり、地元で悲願の初優勝をつかんでみせる。 　◆佐久間朱莉（さくま・しゅり）２００２年１２月１１日、埼玉県川越市出身。３歳からゴルフを始め、広谷小、名細中時代には関東圏を中心に数々のジュニア大会で優勝。２０１８年に開かれた「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー」の１期生として入門し、尾崎将司の下で腕を磨いた。２０年にはナショナルチームに選ばれ、２１年６月のプロテストをトップ合格。同年１１月のステップアップツアー「京都レディース」で優勝した。大東建託所属。１５５センチ。