6カ月間のテスト導入開始

スマホのカメラで料理を撮影してアプリを開くとカロリーなどを解析（国分グループ提供）

　三重県松阪市が、いずれも同市ゆかりのK＆K国分グループ本社㈱（本社＝東京日本橋）、国分中部㈱（本社＝名古屋市）、マックスバリュ東海㈱（本社＝浜松市）の3社と共同で試験導入する健康管理アプリ「SOULA　pie（ソウラパイ）の運用が、9月1日午前9時からスタートする。同日に市内のマックスバリュ各店で予定されていたキックオフイベントは台風10号の影響で中止となったが運用開始は予定通りで、午前9時に市内の全7店舗にアプリのダウンロードに必要な8桁の招待コードが掲示される。先着千人には200円分のクーポン券が贈られる。 　ソウラパイは、ソニーネットワークコミュニケーションズ㈱（本社＝東京都）と、化粧品の㈱ポーラ（同）が共同出資して一昨年2月に設立したSOULA㈱（同）が、企業など団体向けに開発した。国分グループ本社とSOULAは昨年11月にAIとビッグデータを活用した食品と健康に関わる新ビジネス構築で業務提携している。 　ソウラパイは料理を写真に撮ってアプリを立ち上げると、画像解析技術により数秒でカロリーや栄養素を解析しグラフ化。不足している栄養素を補うレシピを提案してくる。また、運動内容を入力すると消費カロリーを計算する。健康管理やダイエット、肌ケアなどのプログラムを選ぶと、自身の目的・目標に応じたアドバイスや、目標運動量などを示す。 　市は昨年末に国分グループからソウラパイを紹介され、今年4月に国分グループとマックスバリュ東海から共同で提案を受け、6月補正で試験導入のための予算117万7千円を計上。企業でなく自治体による導入は松阪市が初めて。9月1日から来年2月28日までの半年間の期間限定で、市民の健康意識や行動に変化があったか検証した後、改めて本格導入するかどうか検討する。 　1日午前9時には、アプリの登録に必要な8桁の招待コードを記したポスターが、市内のマックスバリュ7店舗に張り出される。3日午前10時～午後3時に松阪中央店とサンフラワー店で、10日の同じ時間に川井町店と学園前店で市健康づくり課職員による説明会が開かれる。