鹿児島県の台風の特別警報 警報・注意報に切り替え 台風10号の影響は長引く
きょう(木)午前10時半、鹿児島県に発表されていた暴風、波浪、高潮の特別警報は、すべて警報・注意報に切り替わった。ただ、北上中の強い台風10号は今夜にかけてさらに進行速度を落とすため、西日本を中心に台風の影響が長く続くおそれがある。暴風や高波、高潮、土砂災害、河川の増水や氾濫に警戒し、竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
大荒れの天気長引く
けさ、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した台風10号は、強い勢力で北上を続けている。九州を中心に引き続き、暴風や高波、高潮、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。台風は今夜にかけて進行速度を落とすため、西日本を中心に大荒れの天気が長引くおそれがある。竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。
昨夜から九州南部や大分県で「線状降水帯」が相次いで発生するなど、すでに大雨災害の危険度が高まっている所がある。神門(宮崎)はこの2日間で800ミリ近い大雨となっているが、九州南部あす(金)午前中にかけてさらに雨量が増える所がある見通し。九州北部や四国でも、あす(金)にかけて線状降水帯が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性がある。
中国地方や近畿、東海も、台風周辺や高気圧の縁をまわる湿った空気の影響で、あす(金)にかけて局地的に非常に激しい雨の降る所がある見込み。関東はまだ一部で雨が強まっている程度だが、きょう(木)午後は次第に強雨域が広がり、今夜遅くには東京都心でも雨脚が強まりそうだ。なお、東北の太平洋側も、今夜にかけて激しい雷雨の所がある見込み。
台風は迷走気味
台風10号の動きが遅いため、西日本を中心にあす(金)以降も、荒れた天気が長く続くおそれがある。ただ、依然として予報円が大きく、週末~週明けにかけての進路や速度が定まっていない状況だ。今後も、最新の台風情報や交通情報を確認するようにしたい。