「心が折れた」練習ラウンドから 池村寛世が唯一のノーボギー発進
◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(10日)◇東京ゴルフ倶楽部(埼玉)◇7251yd(パー70)◇曇り(観衆2615人) 【画像】オデッセイ新パターが「日本オープン」会場でお披露目 「きょうのプレーは200点です」。池村寛世は7アンダー単独首位発進に満点以上の評価をつけた。「ドライバーの調子が良く、ラフに入れたのは10回中1回だけ」とティショットが安定。前半2番、3番でいずれも3mのパーパットを沈め、「いつボギーが来るのかな」と考えながらフィールド唯一のボギーなし、7バーディ「63」で終えた。
前日までの練習ラウンドは「雨で(ボールが)飛ばないし、ラフは長いし、全然面白くない」と途中で切り上げるシーンもあった。開幕2日前の8日(火)、1番から出て3番を終えたところで「心が折れたので」と同伴の中島啓太に別れを告げた。 9日(水)はイン9ホールをプレー。事前にチェックしたのは計12ホールだったにも関わらず、2位の今平周吾に3打差をつけるなど他を圧倒した。今週は1Wのシャフトを「振っていて心地よかった」という三菱ケミカルのプロトタイプに替え、新しいパターを投入。ツアーでの自己ベストスコアに並んだ。 来週はアジアンツアー「ブラックマウンテン選手権」(タイ・ブラックマウンテンGC)に出場する。参加資格が下りてきたため、急きょ航空券を予約した。「飛行機代が高かったからちょっとでも稼がないと」と冗談交じりに話す。「あしたもアンダー(パーを)出せたら100点だし、トップ10に入れれば十分かな」。5月に入籍したキャディの琴音夫人と国内メジャー初制覇へ気張らずに挑む。(埼玉県狭山市/松島流星)