DeNAは159キロ大学生右腕を1位指名して、来季こそペナント制覇を!【12球団ドラフト指名予想】
CSを勝ち抜き、日本シリーズ進出を決めたDeNA。来年はぜひともペナントレースを制したい。そのためにはどのようなドラフトをすればいいのだろうか。 ドラフト2024「12球団指名予想」各球団はどの選手を獲得すべきか徹底取材
今年は159キロ右腕・中村 優斗(愛工大)を1位に!
チーム成績を見ると本塁打101、チーム打率.256はともにセ・リーグ1位。宮崎 敏郎内野手(厳木)、牧 秀悟内野手(松本第一)、オースティン内野手ら強力打者が並ぶ。控えには日本球界に復帰した筒香 嘉智外野手(横浜)がいて、ブレイク候補には松尾 汐恩捕手(大阪桐蔭)がいる。野手については良い循環がある。 一方、投手陣の防御率はリーグ5位の防御率3.07。CSの試合を見る限り、弱さは感じないが、強化すべき要素はあるだろう。規定投球回到達者は2人で、先発が心許ない。 これまでDeNAは、メジャーに進んだ今永 昇太投手(北筑)、今季13勝の東 克樹投手(愛工大名電)ら1位指名の投手がチームを支えてきた。その傾向からすると、関西大の金丸 夢斗投手(神港橘)を指名する可能性は高いが、DeNAは現在、左投手よりも右投手の先発がやや弱いので、愛知工業大の中村 優斗投手(諫早農)がおすすめだ。最速159キロの剛速球、スプリット、スライダーともに精度が高く、四球も出さない。大学生右腕のドラフト1位となれば、2020年の入江 大生投手(作新学院)以来、4年ぶりとなる。歴代の大卒右腕でも稀に見る逸材で、投手陣の層はかなり厚くなるだろう。
2位以降も投手中心か?次世代の遊撃手候補の指名も
2位以降も引き続き投手を獲得していきたい。リスクが小さい社会人投手がおすすめだ。DeNAの2位のウエーバー順位は8番目。三菱重工West・竹田 祐投手(履正社)、NTT西日本・伊原 陵人投手(智弁学園)などこの1年、社会人で実績を残した投手が残っていれば、迷わず指名にいくべきだろう。 3位は守備力に弱さがある外野手を狙いたい。強肩俊足の立正大・飯山 志夢外野手(中央学院)は堅実で、安定した働きが期待できる選手。ドラフト1位の度会 隆輝外野手(横浜)を刺激する上でも入れておきたい。 4位は再び投手。速球派右腕では高校生だと坂井 遼投手(関東第一)、先発もできて、回転数の高いストレートを投げ込む法政大・篠木 健太郎投手(木更津総合)が残っていれば指名して投手陣の層を厚くしたい。 5位は高校生遊撃手か。現在の正遊撃手・森 敬斗内野手(桐蔭学園)は今年、キャリアハイの71試合に出場して、打率.251、OPS.621と遊撃手としてはかなり明るい数字だ。CSでも全試合ショートでスタメン出場して一本立ちの兆しが見えている。まだ課題はあるが、まずは来年、100試合以上のスタメン機会を与えたいと思わせるほどの内容は良い。そのため同世代の遊撃手の補強の優先度は低い。ただ次世代の遊撃手の指名は必要となりそうだ。守備型遊撃手では坂口 優志内野手(樟南)、颯佐 心汰内野手(中央学院)、打撃型では宇野 真仁朗内野手(早稲田実)が残っているかどうか。左打者が多くなるが、打撃の形が良い田中 陽翔内野手(健大高崎)もおすすめだ。 育成枠でも高校生、独立リーグの投手を指名してさらに競争を激しくして底上げする狙いもありそうだ。 DeNAが優勝を掴むには上位指名で大当たり選手が最低でも1人出ること。それが実現できれば、1998年以来のリーグ優勝の可能性は高まるはずだ。 【DeNAの今季成績】 143試合 71勝69敗3分 3位 DeNAの支配下人数 62人