【プロ野球】シーズン記録に迫る、秋山、呉昇桓、ソフトバンク
ほかに記録達成が可能な選手やチームもある。西武の増田はここまで39ホールドポイントを記録、これは2010年に浅尾(中日)が記録した47ホールドポイントにぎりぎり到達できるペースだ。ただ自身やチームの不調もありオールスター以降ペースは落ち気味で、プロ野球記録達成までは難しいか。それでも2012年に増井(日本ハム)が記録した45ホールドポイントというリーグ記録の達成であれば達成が十分可能な数字となっている。 球史に残る大記録を達成できる可能性を残しているのがソフトバンクだ。8月終了時点の勝利数は74。残り30試合で25勝できればシーズン99勝という1955年に南海が記録した大記録に到達するのである。30試合で25勝はかなり厳しい数字ではあるのだが、今シーズンのソフトバンクは6月19日~8月5日の30試合で25勝5敗というペースで実際に勝ち星を重ねている。再びこのペースで勝つことができれば99勝到達も決して夢物語ではないのである。99勝に到達できなくても、シーズン90勝は過去に10チーム、95勝となれば4チームしか到達していない好成績で、現在の勝率.679を維持しても歴代12位となる。いかに今シーズンのソフトバンクが強いのかを表す数字といえそうだ。 さらにワースト記録では西武が昨シーズン自らのチームが記録したシーズン最多1234三振の更新に迫っている。ここまでのチーム三振数は1010。このままのペースであれば1204と下回ることになるが、2年連続の更新はあるだろうか? 西武ではさらに浅村が二塁手の補殺数のリーグ記録、中村が打点のリーグ記録に到達する可能性を残している。浅村はこのままいけば470補殺となり、若干ペースが上がればリーグ記録である473(2010年日本ハム・田中賢)を更新することも可能、一方中村は7月に26打点を稼いだ段階ではリーグ記録達成も可能なペースだったのだが、8月は18打点とペースが落ちた。残り約一か月で35打点はかなり厳しいが月間30打点を挙げた5月の再現があればギリギリの到達もあるかもしれない。 セ・リーグではトリプルスリー達成濃厚な山田(ヤクルト)がさらなる記録を達成する可能性を残している。ここまでの34二塁打はシーズン41二塁打に相当するペース。セ・リーグ記録である47(2006年中日・福留)には及ばない数字ではあるが、一度固め打ちがあればまだまだ分からない範囲でもある。トリプルスリーに加え、二塁打のリーグ記録ともなればまさに球史に残るシーズンということになる。 (株)日刊編集センター