【プロ野球】シーズン記録に迫る、秋山、呉昇桓、ソフトバンク
プロ野球のレギュラーシーズンも残り約一か月となった。試合数にするとあと30試合弱でシーズンが終了することになる。セ・リーグは上位4チームの激しい優勝争い、パ・リーグは独走するソフトバンクがラストスパートに入っており、ペナントの行方からも目が離せないところだが、一方で個人記録、チーム記録で球史に名を残そうとしている選手やチームがいる。今回は個人とチームのシーズン記録に焦点をあて、記録達成が期待される選手、チームを紹介していきたい。 プロ野球記録達成に最も近付いているのが、西武の秋山のシーズン最多安打記録だ。一時は達成間違いなしといえるペースで安打を量産していたのだが、8月9日からの10試合で8安打とペースダウン、シーズン記録達成にはギリギリのペースにまで落ちてしまった。しかしここ一週間で早くもペースを取り戻し、29日の楽天戦では今シーズン3度目の1試合4安打を記録、これで一気に新記録達成に近づいた。今のペースを維持すればシーズン安打数は220となり、これまでの記録である214(2010年阪神・マートン)を大きく上回る大記録となる。 さらにプロ野球新記録に迫っているのが、阪神の呉昇桓とDeNAだ。呉昇桓は8月終了時点で38セーブ。あと8セーブで2005年の岩瀬(中日)と2007年の藤川(阪神)が記録したシーズン最多セーブ記録である46に到達することになる。ここまでのペースは、シーズン終了時に46セーブとなるもので、新記録達成も十分に狙えるペースとなっている。チーム61勝のうち49勝が3点差以内の勝利、勝つなら接戦という阪神のチーム事情もあって記録達成の可能性は十分ありそうだ。 DeNAがせまっているのは不名誉なプロ野球記録だ。ここまでの118試合でチーム暴投数が61。このままのペースで暴投が増えていくとシーズンでは72となり、1990年にロッテが記録した68暴投を上回ってしまうのである。90年のロッテは村田兆治がリーグ記録の17暴投を記録したこともあっての最多記録だったのだが、今シーズンのDeNAは多くの投手が万遍なく暴投を記録しており、現在の暴投数のリーグワースト10(14人)のうち7人がDeNAの投手だ。狙って防ぐことは困難な記録だが、残り試合で改善し不名誉な記録達成を防ぐことができるだろうか?