選手紹介/8 丸山雄哉内野手/石井修二郎内野手 /青森
<第91回選抜高校野球> ◇全体を見渡す頭脳派 丸山雄哉内野手(2年) 阪神の金本に憧れ、小1から野球を始めた。遠投100メートルの強肩を武器に、控えの三塁手として昨秋ベンチ入り。試合では三塁コーチャーとして勝負際も見極める。 中学校ではボーイズリーグで野球をしながら、将棋部にも所属していた“頭脳派”。三塁コーチャーとして「全体を見渡し『ランナーの目』になれ」とは仲井監督の指示だ。ランナーを本塁まで回すかなど、試合展開を予想して瞬時に判断する。そこには将棋で身につけた集中力や先を読む力が生きている。 もちろん目標は甲子園でのプレー。「打撃の質も良くなってきた」と仲井監督も言う。「内野の頭上を越える一打」をイメージし、続けている約1時間の自主練習の成果が出る日は近い。 ◇丁寧なグラブさばき 石井修二郎内野手(1年) 1年生だが昨秋の公式戦でメンバー入り。グラブさばきから、少しでも速く一塁に投げるための足の運びなど、動作の一つ一つに丁寧さがある。今年の1年生は「この冬で大きく成長している」(仲井監督)といい、次世代を担う一人だ。 仙台市出身。中学時代は楽天リトルシニアで腕を磨いた。一昨年の秋。見学した光星と仙台育英の練習試合で、1年生だった現主将の武岡が本塁打を放つのを目の当たりにし、光星行きを決めた。「師匠みたいな存在」で、同じ遊撃手の武岡に練習でも助言をもらう。 「守備がうまい。球がグラブに吸い込まれるように見える。グラブさばきが良いのでパンッと音がする」と武岡。練習中、確かにその快音が響いていた。=つづく