愛知喫茶文化に新風?名古屋駅にハワイ感たっぷりカフェ
愛知県名古屋市の名古屋駅に24日、「マノアバレーカフェ」がオープンした。同店はハワイ・オアフ島で人気のカフェ「モーニンググラス」が全面監修し、現地で人気のサードウェーブコーヒーやサンドウィッチなどが味わえることからさっそく話題となっており、独特なカフェ文化を持つ名古屋に新風を吹き込むことができるかが注目される。 愛知・カフェ併設 中部地区最大の無印良品オープン
オアフ島「モーニンググラス」オーナーが全面サポート
マノアバレーカフェがオープンしたのは、名古屋駅の地下街・ユニモール内。かつて大手の有名コーヒーチェーン店創業メンバーであるエリック・ローズさんがオーナーを務め、モーニンググラスがコーヒーとフードメニューをサポートする。 同カフェを手掛けるのは、名古屋市内で多数の飲食店を運営する株式会社ジェイグループホールディングス。出店の経緯を広報担当者は「新業態となるカフェの展開を進める中で、代表の新田がハワイ在住の友人を通じ、モーニンググラスへ訪問しました。新田は現地で働くスタッフの姿勢とメニューのクオリティの高さに感銘を受け、オーナーのエリック氏に協力を依頼。以前から日本に好意を抱いていたエリック氏の承諾を受け、今回の出店に至ります」と話している。 エリックさんは2010年にハワイへ移住し、「手頃な値段で最高のコーヒーを味わえる場所を作りたい」という思いから、翌年オアフ島にモーニンググラスをオープン。コーヒー、フード、それらを味わう環境へのこだわりが地元民の心を掴み、現在は海外からの観光客も訪れる程の人気のカフェに。日本での監修については「自身の大切にするエッセンスを伝えることができるなら」と、新田氏の呼びかけに快諾したそうだ。
ハワイ以外でこの味を出すのは名古屋だけ
同カフェで出されるコーヒーは、豆の産地を重要視し、その豆の個性を引き立たせる淹れ方を追求した「サードウェーブコーヒー」のスタイル。アメリカにおけるコーヒーカルチャーの「第3の波」と呼ばれるこのスタイルは、日本でも“スタバ以上の旋風“と呼び声の高い、米・カリフォルニア州「ブルーボトルコーヒー」の東京出店を機に、今まさにブームを巻き起こしている。 また、モーニンググラスで勤務した日本人スタッフがコーヒーをいれる。コーヒー豆はフレッシュさを維持するため、焙煎2週間以内の使用を徹底。クレバー・コーヒードリッパーを使い、タイマーで正確に抽出時間を測りながら一杯ずつ丁寧にドリップする。もちろん、これらのノウハウはすべてモーニンググラス流だ。
名古屋独特の喫茶店文化に新風吹かせられるか
モーニンググラスはハワイに2店舗あるのみで、実質ハワイ以外で同店のメニューが味わえるのは名古屋駅の同カフェだけだ。 ハワイで愛される“こだわりのコーヒー”が日本で広がりを見せるか。そして、ただでさえ独特な喫茶店文化を誇る愛知県名古屋市という土地で、新たなコーヒー文化の新風を吹き込むことができるか。今後の展開が注目される。 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=35.17129790000002&lon=136.8862657&z=14