百貨店化粧品売り場の春節期間の商況 売れ筋は「クレ・ド・ポー ボーテ」「エレガンス」
西武池袋本店の春節期間の商況は
コロナ禍前を上回る
西武池袋本店化粧品売り場の商況は同30%増、コロナ禍前の19年比は20%増だった。売り場では春節に合わせ、ポップに中国語を入れて商品を訴求。中国版SNSでは春節向けの記事発信を強化した。
春節前後では「ヘレナ ルビンスタイン(HELENA RUBINSTEIN)」と「ラ・メール(LA MER)」が高い伸びを見せた。黒川香利 池袋西武 リーシング本部リーシング一部 コスメ担当は「2つとも中国でも人気の高いプレステージブランド。若い年齢からエイジングをするためか高級クリームの購入が増加した」と述べる。
全体の売れ筋は「ディオール(DIOR)」。スティック型のフレグランス“ミニ ミス“や部分用美容液“カプチュール トータル ヒアルショット“がヒットし、売り上げは同25%増と好調に推移した。「シャネル(CHANEL)」は同8%増で、ハンドクリーム“チャンス クレーム マン“などが人気を集めるほか、ギフト需要を取り込んでいる。「クレ・ド・ポー ボーテ」は、同98%増と好調に推移。化粧下地とクッションファンデーションがともに好調を維持。特に化粧下地“ヴォワールイドラタンロングトゥニュ“は、SNSなどでも多数取り上げられ人気を集めている。
今年の春節連休は、「ツアーではない個人旅行者が多く、中でも友人同士など4~5人での移動が多い印象を受けた。以前は写真や動画を撮る人が多かったが、ここ最近は購入品を事前に決めてから来店されるお客さまが多い」(黒川氏)という。