サッカー日本代表 W杯最終予選4連勝をかけてオーストラリア代表戦へ
DF板倉「いろんなことを想定して臨む」
オーストラリアは中国戦では3バックを採用したが、ポポヴィッチ監督は指揮を執ったメルボルン・ビクトリーやウェスタン・シドニーでは4バックが基本で、試合中の変更も十分あり得る。 加えて、オーストラリアはサウジアラビアの選手よりも高さもある。日本が今年1～2月のアジアカップでロングボールに苦戦した事実から、状況に応じてロングボールで攻めてくる可能性も少なくない。 DF板倉滉（ボルシアMG）は、「簡単な相手ではないことは分かっている。いろいろなことを想定してやりたい」と言う。 日本は現在、今年3月の北朝鮮戦から6戦連続無失点（不戦勝1試合を除く）だ。9月から始まった最終予選では、中国、バーレーン、サウジアラビアで同じ顔触れで臨み、板倉、DF谷口彰悟（シントトロイデン）、DF町田浩樹（サンジロワーズ）の3バックには安定感がある。 板倉はチームの現状について、「ポジションの修正や確認のコミュニケーションの多さが非常にいい感覚でできている」と手ごたえを示し、オーストラリア戦へ向けて「無失点でいきたい。失点したとしても落ち着いて1（失点）で推移すれば、攻撃陣が獲ってくれると思っている」と話す。
田中碧「自分の持っているものを出す」
試合前日のスタジアムでの公式練習に、体調不良のMF遠藤航の姿はなく、今回の試合ではMF田中碧（リーズ）が出場機会を得る可能性もある。 田中は2021年10月、前回カタールW杯最終予選のオーストラリア戦に先発して先制点を決めて、日本の2-1勝利に貢献。 1勝2敗で“崖っぷち”状態だった日本は、この白星で勝敗をイーブンにし、その後の予選突破につなげた。日本が本大会行きを決めたのもオーストラリア戦で、2022年3月のアウェイ戦で、MF三笘薫（ブライトン）が2得点を挙げて2-0で勝利した。 田中は3年前の10月の対戦を振り返って、「あのときとは違う感情がある。右もひだりもわからないままガムシャラにやって、助けられてサッカーをしていた部分もあった。今はまた違う。やるべきことをやればいい。このチームが勝つことが何よりも大事。自分が持っているものを出せればいい」と淡々と話した。
