豊田市・太田稔彦市長、名古屋市内にラリージャパン競技ルート設けたい考え示す「ファンを広げるために」
11月21日に開幕する世界ラリー選手権最終戦ラリージャパンの大会実行委員会会長を務める愛知県豊田市の太田稔彦市長が15日、東京都内で行われたウエルカムセレモニーで本紙の取材に応じ、何らかの形で名古屋市内に競技ルートを設けたいとの考えを示した。 「今も名古屋市とは話はしている。リエゾン(移動区間)的なパレードのようなものを名古屋のどこかで持ちたい。ラリーファンを広げるためには一番身近な名古屋と…。これからの大きなテーマになる」と話した。新型コロナウイルス禍で開催が中止となった2021年には名古屋市の名城公園でセレモニアルスタートを行う構想もあったが、大会開催にこぎつけられた22年からは豊田市の豊田スタジアムが”起点”となり、愛知、岐阜の両県の山間部を中心に競技ルートが組まれている。 「これからもセレモニアルスタートは(豊田市で)持ちたい」との意向も示しており、競技区間(スペシャルステージ)を結ぶリエゾン区間を新たに名古屋市内にも設けて沿道の人々に楽しんでもらう形が現実的なようだ。今後、長野県や静岡県まで開催エリアを拡大させる可能性については「開催期間が物理的に限られているのでコース設定が難しい。特に渋滞も発生する恐れもあるので」とし、実現性は低いとみている。 ウエルカムセレモニーは東京都千代田区の衆議院第一議員会館内で開催され、トヨタの勝田貴元、初王者がかかるヒョンデのティエリー・ヌービル(ベルギー)らトップ選手が招かれた。ラリージャパンは21~24日に開催される。
中日スポーツ