石破首相、伊勢神宮を参拝 年頭記者会見 地方創生を積極推進 三重
石破茂首相は6日、三重県の伊勢神宮を参拝した。石破首相の参拝は、昨年10月の就任以降で初めて。参拝後は神宮司庁で年頭の記者会見に臨み、今年は地方創生を積極的に進めると強調。「楽しい日本を国民と共に作り上げたい」と語った。 この日、石破首相らは外宮、内宮の順に参拝した。江藤拓農水相や赤澤亮正経済再生担当相ら閣僚が同行。一見勝之知事や稲垣昭義県議会議長、自民党の県選出国会議員や県議も随行した。 会見では、地方創生を「令和の日本列島改造」と位置付けると強調。若者や女性に「選ばれる地方」を目指し、地方での創業や本社機能の地方移転、産業のスマート化などを進めると訴えた。 三重県政記者クラブからは、リニア中央新幹線の早期全線開業に向けた支援策の具体的な内容について質問。能登半島地震の教訓を踏まえた南海トラフ地震への対策についても尋ねた。 石破首相はリニアについて「岸田政権が進めてきた環境整備をさらに加速させる」「できる支援をしたい」などと説明。リニアの意義を「日本の新しい姿を作るのに必要な物」と語った。 南海トラフ地震対策では、新設を目指す防災庁での取り組みに加え、避難所の生活環境を向上させると説明。「完全に行うのは不可能」と断った上で、地震予知の能力を高める考えも示した。 首相の伊勢神宮参拝は年始の恒例行事で、岸田文雄首相=当時=が参拝した令和5年以来。昨年1月も岸田氏による参拝が予定されていたが、能登半島地震を受けて取りやめた。