【バドミントン】地元ACT SAIKYOが白星発進! 志田&松山を擁する再春館製薬所も3-0で勝利!<S/Jリーグ2024山口大会/女子結果>
国内最高峰の団体戦『S/Jリーグ2024』が、11月2日に開幕した。2日間にわたって開催される開幕戦では、男女ともにSブロックが埼玉県さいたま市で、Jブロックが山口県山口市で行なわれる。ここでは、山口市で開催された女子Jブロックの模様をダイジェストでお伝えする。 【ダイジェスト】 女子のオープニングゲームは、地元のACT SAIKYOと七十七銀行の一戦。ACT SAIKYOの第1ダブルスは、昨季5勝をマークした佐藤灯/田口真彩。2人は田代愛妃/八角実侑に対して第1ゲームを12本で制して試合の主導権を握る。第2ゲームは終盤の連続失点で苦しい展開となったが、最後は17本で振りACT SAIKYOが先勝。このバトンを受け取ったのが、内定選手で日本A代表の宮崎友花(柳井商工高)だ。宮崎は完璧な試合運びで神山歩美から第1ゲームを8本で先制すると、第2ゲームは接戦になったが、「(S/Jリーグは)3本しかないので、自分が取れないと次が苦しくなる。苦しい場面でもちゃんと乗り切ろうという思いで頑張りました」と宮崎。26オールから抜け出してチームの勝利を決めた。
午後の部では、ヨネックス対広島ガスと再春館製薬所対PLENTY GLOBAL LINXの2試合が行なわれた。このうち、再春館製薬所とPLENTY GLOBAL LINXの試合は、再春館製薬所が1ゲームも落とすことなく3-0と快勝。パリ五輪銅メダリストの志田千陽/松山奈未が出場した第1ダブルスでは、小野涼奈/小川星実に13本、10本と格の違いを見せつければ、地元・柳井商工高出身の明地陽菜も応援に駆けつけた後輩たちの声援を受けて15本、5本と堀小雪を圧倒。再春館製薬所は第2ダブルスの金廣美希/木山琉聖も完勝して3-0で開幕白星を獲得した。
そして、もつれたのが昨季3位のヨネックスと同7位の広島ガスの試合だ。ヨネックスは第1ダブルスに保原彩夏/須藤海妃を送り出すが、山藤千彩/志波寿奈にファイナルゲーム18本で敗れてしまう。後がなくなったヨネックスは、シングルスの仁平菜月も近藤七帆に第1ゲームを奪われると第2ゲームも18-20で窮地に立たされた。それでも、仁平はここから逆転で第2ゲームを奪うとファイナルゲームは11本で勝利。最後はヨネックスのエース・櫻本絢子が内定選手の関野里真(日本体育大)とのペアで出場し、21-11、23-21で勝利。「完全に負けムードになりましたが、チームの応援もありながらしっかり踏ん張ることができて、なんとか勝ち切ることができた」とヨネックスの嘉村監督は安堵の表情だった。 ▼Jブロック結果(11月2日) ACT SAIKYO(1勝)3-0 七十七銀行(1敗) 佐藤灯/田口真彩②〔21-12、21-17〕0●田代愛妃/八角実侑 宮崎友花②〔21-8、28-26〕0●神山歩美 水津優衣/大澤陽奈●0〔18-21、17-21〕②毛利未佳/千葉美采 ヨネックス(1勝)2-1 広島ガス(1敗) 保原彩夏/須藤海妃●1〔21-17、6-21、18-21〕②山藤千彩/志波寿奈 仁平菜月②〔12-21、23-21、21-11〕1●近藤七帆 櫻本絢子/関野里真②〔21-11、23-21〕0●小田菜摘/新見桃芭 再春館製薬所(1勝)3-0 PLENTY GLOBAL LINX 志田千陽/松山奈未②〔21-13、21-10〕0●小川星実/小野涼奈 明地陽菜②〔21-15、21-5〕0●堀小雪 金廣美希/木山琉聖②〔21-15、21-11〕0●田村涼/日笠美空 ▼11月3日の対戦カード 再春館製薬所(1勝) ― ACT SAIKYO(1勝) ヨネックス(1勝) ― PLENTY GLOBAL LINX(1敗) 広島ガス(1敗) ― 七十七銀行(1敗)
取材・文/吉井信行 写真/湯浅芳昭