ファッションブランド「ACUOD」を手がける韓国出身のデザイナーCHANU

　韓国出身のデザイナーCHANU（チャヌ＝36）が手がけるブランド「ACUOD（アクオド）」が2024年秋冬コレクションを発表した。芸能人、アスリートらに支持され、CHANUはSnow Man、King＆Prince、WEST.ら人気グループの衣装を担当している。4月5日に都内で開催した新作発表のショーは、自身が好きな「ハリー・ポッター」シリーズや人気アニメ「ブラック・クローバー」や「マッシュル－MASHLE－」のような魔法界をテーマに繰り広げた。CHANUに聞いてみた。 　　◇　◇　　　◇　◇ 　CHANUは自身のブランドを立ち上げた理由を「ないものを作りたかった。自分が100％気に入る服がなかったから自分のブランドを立ち上げたんです。そういうところが独創的なアーティストの方々にも気に入ってもらえているのかな。子供の頃から歌やダンスが好きだったので、アーティストさんに着て頂くことは本当にうれしいですね」と語る。 　長年、グローバルな活動を続けるロックバンドTHE LAST ROCKSTARSのギタリスト、MIYAVI（42）のステージ衣装を担当したこともある。「彼は個人的にも大好きで、世界的なアーティストなので、自分の可能性もより広がっていくのがとてもワクワクします」と言う。 　「ACUOD」は2016年（平28）に立ち上げた。その直後、共通の知人に城田優（38）赤西仁（39）らを紹介されたのが著名人たちとの親交の始まりだった。特に城田は幼少期にスペインで暮らしていたこともあり、「境遇が似ていると思ってくださったのか、かわいがっていただきました。元『東方神起』のジェジュンさんも紹介していただき、そこから韓国の芸能界にも人脈が広がりました」と感謝している。 　今では「Stray Kids」ら韓国の人気アーティストへの衣装提供も数多く「日本で頑張って来たから韓国のアーティストからもリスペクトされるように少しはなれたかなと思う。近いうちにソウルでもショーをやりたい」と母国凱旋（がいせん）を計画中だ。 　7人組ボーイズグループBE：FIRSTのRYOKIとしても活躍する俳優の三山凌輝（24）やロックバンドのFear, and Loathing in Las Vegasなどアーティストたちとのコラボイベントも実現。新しいことへ挑戦をし続けている。 　◆CHANU 1988年4月6日、韓国出身。13年東京モード学園入学。16年「ACUOD by CHANU(現ACUOD)」設立。東京新人デザイナーファッション大賞2015秀作賞など16のコンテストで受賞。多くの映画、ドラマやCMの衣装を手掛け、多くのアーティスト、アスリート、著名人に私服でも愛用されている。楽天モバイルCMの米倉涼子、ドラマ「六本木クラス」の平手友梨奈の衣装を担当した。