NHKでは〝事実上復帰〟したけど…「復帰ムード」が漂い始めた香川照之の〝まだ遠い夜明け〟
「歌舞伎」と「昆虫」に専念
’22年8月にニュースサイト『デイリー新潮』などで、3年前の銀座のクラブホステスへの性加害疑惑を報じられ、レギュラー番組やCMを続々と降板した俳優の香川照之(58)。現在でもテレビ復帰は果たしていないが、歌舞伎俳優・市川中車としては、’22年12月6日、東京・歌舞伎座の十三代目市川團十郎白猿(46)襲名披露公演の昼の部に出演し復帰を果たした。 【何があった?】すごい…テレビに出ないうちに変わり果てた姿になっていた香川照之 「復帰から約半年後の昨年6月、いとこの市川猿之助(48)の両親が亡くなった事件で、猿之助は自殺ほう助容疑で逮捕・起訴され、昨年11月に懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡されました。そのため、猿之助は文字通り表舞台に立てなくなり、中車が自身の一門・澤瀉屋を息子の市川團子(20)とともに引っ張らなければならない立場に立たされることになりました」(演劇担当記者) 香川は重い立場に立たされて覚悟を決めたのか、昨年8月25日に自身が代表取締役を務める個人事務所の公式サイトで声明を発表。今後は「歌舞伎」と「昆虫」の活動に注力することを決意表明していた。 「これまで、数々の映像作品に出演してきた香川さんですが、声明を発表した時点では、『もう、オレにオファーはない』とあきらめていたのではないでしょうか。以後は、その言葉通り、歌舞伎の舞台に立ち続け、以前から手掛けていた昆虫関連のビジネスに注力しています」(テレビ局関係者) ◆NHKには〝事実上復帰〟 俳優として35年以上のキャリアを重ね、その経験とスキルは誰もが認める香川だが、プライベートで若い頃からハマっていたのがボクシングだ。専門誌でも連載を持つほどだっただけに、ボクシングのテレビ中継ではその博識ぶりで、専門家や元世界王者たちも舌を巻くほどだった。香川はそのボクシングのおかげで映像作品への復帰を果たしていた。 「7月13日から動画配信サービス・Prime Videoで配信がスタートした、ボクシング情報番組『ボクシングナビ~プレミアムラウンジ』のナビゲーターに抜てきされました。すでに、地上波は放映権料がはねあがったため、ボクシングの世界戦中継からは撤退していますが、逆にPrime Videoは力を入れています。地上波のように、スポンサーに配慮して香川さんの起用をためらう必要もなかったので、香川さんにとってはこれ以上にない〝拾う神〟になりました」(スポーツ紙記者) そして、’09年から3年にわたって放送された、本木雅弘(58)主演の司馬遼太郎の同名小説を実写化したスペシャルドラマ『坂の上の雲』が、9月8日よりNHK総合で再放送されている。この作品に香川も出演しているのだ。 香川の出演シーンはそのまま放送され、事実上、NHKへの〝復帰〟を果たしたといっていいだろう。今後はテレビ復帰への機運が高まることになりそうだが……。 「いきなり新規のレギュラー番組に出演することなどはないでしょう。おそらく歌舞伎などの番宣からだと思われます。しかし、不祥事が起きた当時、情報番組『THE TIME,』で司会を務めていたことから番組内で謝罪、その後降板するなど多大なる迷惑をかけたTBS以外はそろそろタイミングをうかがい始めています。時間はかかりましたが、NHKへの〝復帰〟を果たしたことで、ドラマ復帰も近そうです。 しかし、今、一番復帰が待たれているのは、嵐の松本潤(41)主演のTBS日曜劇場のドラマ『99.9-刑事専門弁護士-』でしょう。映画化もされた人気作品で、かねてから続編を待望する声は多いのですが、香川さんなしでは不可能だといわれており実現していません。しかし、さすがにこの作品への復帰はまだ厳しいのではないでしょうか」(放送担記者) 少しずつ復帰ロードを歩む香川にとっての〝ゴール〟はまだ遠そうだ。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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