バレーVカップの会場に「笑顔の花」! 久光のOGらが出張カフェでおもてなし、焙煎コーヒーの香りとともに24日も出店
バレーボールVリーグ女子1部(V1)の全12チームによるVカップが23日に各地で行われ、神戸市の神戸総合運動公園体育館では、昨季まで同市を練習拠点(現在は佐賀県鳥栖市)としていた久光スプリングスがトヨタ車体クインシーズと対戦した。 ■【写真】会場で笑顔を見せる南波美紅さんと戸江真奈さん 体育館の一角に「笑顔の花」が咲いていた。神戸で人気の隠れ家カフェ「petal(ペタル)」が試合に合わせて出店。自家焙煎(ばいせん)コーヒーとともに、来場者へ癒やしの時間を提供した。24日の東レアローズ戦も出店する。 店主は久光製薬スプリングス(当時)のプレーヤーだった南波美紅(なんば・みく)さん(29)で「推しの選手やチームの応援の合間にリラックスしたり…試合観戦を少しでも楽しんでいただけたら」と出店を企画した。店名の「petal」には「花びら」という意味があり、南波さんの「ときめくものに出会える場所に」との温かい想(おも)いが込められている。 来場者にとっては、すてきな「再会」になったかもしれない。というのも、南波さんの現役時代のチームメートで、昨季限りでユニホームを脱いだ戸江真奈さん(29)が「臨時店員」としてサポートしていたからだ。2人は2013年の同期入団で、互いに「ミク」「マナ」と呼び合う仲。この日も息の合ったコンビプレーで接客した。現役時はリベロとして活躍し、キャプテンも務めた戸江さんの変わらないスマイルに、来場者は大喜びだった。 この日は、スプリングスの常勝期を支えた元日本代表の新鍋理沙さん(33)も駆けつけるなど笑顔が絶えない一日となった。「神戸のお店は、ゆったりとカフェ時間を満喫できて、私もお気に入りなんですよ。そうそう、ミクのこだわりの焼き菓子もおいしいんです。スプリングスと一緒に、petalも応援してくれたら、うれしいな」。思いやりにあふれた戸江さんの優しさも変わっていなかった。 (西口憲一)
西日本新聞社