お風呂の「保温ボタン」を切らずに寝てしまいました! 10時間でいくらの損失でしょうか……。
家庭でのお風呂の時間は1日の疲れを癒やす大切なひとときです。その快適さを支えるのが給湯器の保温機能です。この便利な機能には、温度管理を自動で行い、いつでも温かいお湯でリラックスできるメリットがあります。しかし、ガス代の節約を考えると、使い方には少し注意が必要です。 この記事では、給湯器の保温機能の概要や浴槽サイズとお湯の量、保温ボタンを切りそこねて10時間作動させた場合のガス代について考えます。 ▼「シャワーだけ」vs「お湯をためる」1人暮らしはどっちがお得? それぞれの水道代・ガス代を比較
給湯器の保温機能について
家庭用の給湯器には保温機能が搭載されているものがあり、浴槽の水温を設定値に保つことが可能です。この機能は自動で水温をチェックし、必要に応じて加熱を行います。一度お湯を張れば、数時間後でもお湯加減を気にすることなく、すぐに温かい状態で入浴が楽しめます。 特に入浴のタイミングがずれる家族がいる場合に重宝される機能です。例えば、4人家族がそれぞれ1時間ずつ入浴する場合、保温機能を使用すると、最初にお湯を張った後、約3時間後の最後の人も温かいお湯で入浴できます。 しかし、この機能を活用する際は、使用時間に注意が必要です。夜間に保温機能をそのままにしておくと、翌朝までに多くのガスを消費してしまうことがあるのです。したがって、保温機能は必要な時間だけ使用し、不要なときはオフにすることがコスト削減につながるといえます。
浴槽サイズとお湯の量
浴槽のサイズにはさまざまな規格がありますが、一般的な家庭用の浴槽は200リットルから280リットルの容量が一般的です。浴槽の容量は、縦・横・高さの寸法を掛け合わせることで求められます。例えば、縦60cm、横100cm、高さ60cmの浴槽の場合、容量は360リットルです。 ただし、浴槽にためるお湯の量は、一般的には高さ40cm程度までなので、このサイズの浴槽での実際の湯量は240リットルと考えてよいでしょう。このような浴槽サイズによる容量の違いは保温機能の使用時におけるガス代の計算にも影響を及ぼします。