スタンプラリーの対象となる今夏、移転オープンした産直もがみ屋＝最上町向町

　秋の旬野菜やコメの収穫期を迎え、最上町は町内3カ所の産直施設を対象としたスタンプラリーを実施している。豪雨災害による浸水被害に遭ったり、移転を余儀なくされたりした施設もあり、売り上げ挽回を後押ししたい考えだ。担当者は「これから実りの秋本番。地元産の魅力を知ってほしい」と来訪を呼びかけている。 　2018年に始まった取り組みで、各施設の商品500円以上を購入するとスタンプを一つもらえる仕組み。2施設以上を巡り、スタンプを二つ集めると300円相当の商品が贈られる。 　3施設は最上四季香（志茂）、もがみ屋（向町）、ゆけむり（富沢）。各施設とも加工品を含め数十品目以上を扱う。旬野菜の価格はおおむね百～数百円台で、これからの季節はキノコやダイコン、サトイモなどが出そろう。 　最上四季香は豪雨災害による浸水の影響で、7月下旬～8月初旬にかけてやむを得ず休業した。書き入れ時のお盆休みも客足は鈍ったという。一方、もがみ屋は入居していたホームセンターの閉店に伴い、8月から近くの靴店「オクヤマ」に移転した。宮城県大崎市などからも買い物客が訪れていたが、移転後は認知度不足が課題となっている。

　町商工観光課の佐藤莉穂主事（26）は「各産直や特産品を知ってもらう機会にしたい。周辺の店にも立ち寄ってもらい、町全体の盛り上げにつなげたい」と話した。 　11月4日まで。スタンプを集めた用紙を各産直の応募箱に投函（とうかん）すると抽選で1人に最上牛（5千円相当）、2人に特産品詰め合わせ（3千円相当）が当たる。問い合わせは町産業振興センター0233（43）2340。