竹中工務店 万博会場の建設現場にマッサージ施設 作業員らの働きやすさを改善
竹中工務店は13日、大阪・関西万博の会場建設現場において、作業員らを対象に無償で提供しているマッサージ施設「健水(けんすい)院」を報道陣に公開した。同社の建設現場でマッサージ施設が併設されるのは初という。今後、効果を検証し、他の大規模工事現場への導入なども検討する。 マッサージ施設は5月7日にオープンし、同社の工事に関わる作業員や事務職員らが毎週月、木曜日に利用可能。スマートフォンのアプリから予約すると、15分間のマッサージを無料で受けられる。それ以外の曜日もマッサージ器具を利用できる。 万博の建設現場に健水院を導入した背景について、竹中工務店の河井辰巳総括作業所長は、万博会場が「従来にない未来志向の現場」だからだと説明した。 一方で、万博会場は大阪市中心部から離れ、作業員らは電車やバスなどを乗り継いで現場に来なくてはならず、「元気に働いてもらえる環境を提供する必要があると考えた」(河井氏)という。 マッサージ施設は、設置されている建物の移動のため6月末に終了するが、利用者の評価が高く再開を検討している。竹中工務店はまた、同様の施設を他の現場に導入することも検討しているという。(黒川信雄)