都立日野台が格上の早大学院を2-0で撃破!数的優位を活かし、ソリッドな守備を構築した完封勝利
第103回全国高校サッカー選手権東京予選が10月12日に行われ、Bブロック1回戦で都立日野台と早大学院が対戦。都立日野台が2-0で勝利した。 【フォトギャラリー】都立日野台 vs 早大学院 立ち上がりは両チームともにロングボールが多くなる手堅い試合の入りとなったなか、前半5分頃から丁寧にビルドアップし始めた早大学院がゲームを優勢に進めた。キャプテンのMF6武居陸(3年)を中心に攻撃を組み立てていく。 一方の都立日野台はソリッドな守備ブロックを築いて対抗。ボール奪取後はダイナミックな展開で敵陣に侵入し、デュエルでは見応えある戦いを見せた。 都立日野台の堅守に手を焼いた早大学院は、九里孝監督から「もっとボールを動かせ!」とのゲキが飛ぶ。次第に少ないタッチ数のテンポ良いパスワークが生まれ、攻撃のリズムが良くなっていく。 それでも堅守を崩さない都立日野台は、出足の鋭いチェイシングでボールを奪い、スピーディに攻撃へつなげる。長短のパスを織り交ぜた迫力あるアタックは効果的で、前半30分にはMF11森瑞希(3年)がPA内で惜しいボレーを打った。 後半も立ち上がりは早大学院がボールを保持。パスサッカーで敵陣に押し込み、深いエリアに侵入すれば、DF5青柳颯太(2年)のロングスローでも相手ゴールに迫った。 しかし都立日野台は後半9分、一瞬の隙を突いたFW9近藤悠生(3年)が果敢な仕掛けから相手DFのファールを誘い、一発退場に追いやる。それだけではなく、獲得したFKでMF7齊藤遙人(3年)が直接ゴールを決めた。 先制点と数的優位を一気に手にした都立日野台は俄然、ゲームを優勢に進めた。相手の攻撃に対し、統制されたミドルブロックで落ち着いて対応し、攻めに転じればカウンターでアタッカー陣のFW近藤やMF森が牙を剝く。 対する早大学院は数的不利となってからは、最前線にFW20塚本健琉(3年)を投入。懸命に身体を張るターゲットにロングボールを送り込み、パワープレーで相手ゴールを脅かした。 それでも、耐えるだけでなく、試合終了間際に追加点も奪った都立日野台が2-0で早大学院を撃破。格上との対戦で見事な完封勝利を収め、2回戦進出を果たした。 (文・写真=志水麗鑑)