大竹しのぶインタビュー ~製糸工場の工女たちの青春を描く、感動の群像劇「あゝ野麦峠」~
【大竹しのぶ】 1957年7月17日生まれ。東京都出身。 1975年 映画「青春の門」ヒロイン役で本格的デビュー。その鮮烈さは天性の演技力と称賛され、気鋭の舞台演出家、映画監督の作品には欠かせない女優として圧倒的な存在感で常に注目を集め、映画,舞台,TVドラマ,音楽等ジャンルにとらわれず才能を発揮し、話題作に相次いで出演。作品毎に未知を楽しむ豊かな表現力は、主要な演劇賞を数々受賞して評価されると共に、世代を超えて支持され続けている名実ともに日本を代表する女優。2011年に紫綬褒章を受章。2021年に東京2020オリンピック閉会式に出演。著書に「ヒビノカテ まあいいか4」(幻冬舎)がある。NHK-R1「大竹しのぶの“スピーカーズコーナー”」(毎週水曜21:05~)が好評放送中。
●明治時代後期、飛騨の寒村の少女たちは、貧しいがゆえに僅かな契約金で野麦峠を越え、信州岡谷の製糸工場へと赴いた。そこでの厳しい労働と苛烈な人間関係に耐えながらも健気に生き抜いた工女たちの不屈の青春群像が、巨匠・山本薩夫監督によって描かれた。それが、1979年に公開され、日本中を涙で包んだ感動大作「あゝ野麦峠」である。 そして、時は流れて大正時代末期。近代化が進み、新たに導入された、繭から一度に多数の生糸を繰り取る機械の操作に悪戦苦闘しながら、以前と変わらず早朝から夜遅くまで働き詰めという過酷かつ不正な労働を強いられてきた工女たちは遂に、会社経営側に対して自分たちの労働組合加入の自由を認めさせようと、壮絶な闘いを繰り広げてゆく。そんな工女たちの死に物狂いな姿を描いた云わば「あゝ野麦峠」の続編的作品、それが、1982年に公開され、山本薩夫監督の遺作ともなった映画「あゝ野麦峠新緑篇」である。2025年1月の日本映画専門チャンネルでは、「あゝ野麦峠」と「あゝ野麦峠新緑篇」を、共にチャンネルで初めてお送りする。なお、両作品とも4Kデジタルリマスター版ではTV初放送となる。 ※両作品とも、日本映画+時代劇4Kでは4K放送、日本映画専門チャンネルでは2Kダウンコンバートにて同時放送。