大谷翔平・ドジャース「水原一平ショック」を乗り越えた先に″世紀の偉業″
日米を揺るがした悲劇から2週間――。大谷翔平(29)の苦難はまだ続いている。 「通訳であり、親友だった水原一平氏(39)が、自らの銀行口座から6.8億円もの大金を盗み、違法賭博で作った借金を返していた。そんな大事件が起きたら、数々の逆境を跳ね返してきた大谷でも平常心ではいられない。本人は3月26日(日本時間)の会見で賭博への関与を完全に否定しましたが、MLBやアメリカの捜査機関からの調査は続いています。全てが明らかになり、捜査が一段落するまでは、最高のパフォーマンスを発揮できるメンタルにはならないでしょうね……」(米現地メディア記者) 【写真をみる】すごい…!スポーツウェアブランドで紹介されていた真美子夫人の「美脚ぶり」 不幸中の幸いと言うべきか、新通訳のウィル・アイアトン氏(35)の評判は上々。過去にWBCフィリピン代表としてプレーし、吉本興業に職員として勤務した経験を持つ同氏は、通訳としての実力も申し分ない。 「会見では、大谷の哀しさの滲(にじ)む日本語を、場にふさわしいフォーマルな英語で表現していました。発言の省略や意訳が多かった水原氏より、大谷の誠実な人柄を伝えてくれているように思います。前田健太(タイガース、35)の通訳を務めていたこともありますし、問題なく大谷をサポートできるはずです」(同前) また、2月に結婚を発表した妻・真美子さん(27)も、毎試合現地で観戦するなど、夫を献身的に支えている。それでも開幕以降、大谷の代名詞とも言える豪快なホームランがいまだ飛び出していない(4月2日現在)。やはり「一平ショック」による不調か――。と、思いきや、メジャーリーグ評論家の友成那智氏は「例年、4月はこんなもの」と首を振る。 「’22年の4月は打率.247で4本、翌’23年は打率.292で7本と、″ロケットスタート″を見せることは少ないんです。大谷は5月下旬から調子を上げるタイプの打者。去年は6月にピークを迎え、打率.394、15本で月間MVPに輝きました。そして、前半戦だけで32本のホームランを量産したのです。今季も同じように、徐々にギアを上げていくでしょう」 昨年は前半戦に大活躍を見せた大谷だったが、7月、8月に入ると疲労の色が濃くなり、筋肉の痙攣(けいれん)やヒジのケガに悩まされて135試合の出場にとどまった。 「手術明けの今年は投手として登板しないので、疲労による欠場の可能性は低い。また、ドジャースはエンゼルスよりも打線が強力なので、敬遠が減って打数が増えるでしょう。昨年は497打数でしたが、今年は630打数くらいを記録するかもしれません。昨年と同じように約11打席に1本のペースで大谷がホームランを打つと仮定すれば、50本台後半が見えてきます。2年連続ホームラン王は現実的なラインです」(同前) 昨季、ナ・リーグでホームラン王を獲得したブレーブスのマット・オルソン(30)の本塁打数は54。強打者ひしめくナ・リーグであっても、大谷の偉業達成は充分に可能だ。 日本時間4日には待望の今季1号も放った大谷。盟友の卑劣な裏切りを乗り越えた先に、新たな伝説が待っている。 『FRIDAY』2024年4月19日号より
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