<春へ一丸・’23センバツ慶応>選手紹介/4 福井直睦左翼手(2年)/丸田湊斗中堅手(2年) /神奈川
◇「全球打ち」で外角克服 福井直睦(なおとき)左翼手(2年) 昨秋の打率はチームトップの4割8分6厘を誇る。チームが昨夏から取り組みを始めたどんな球でもバットを振る「全球打ち」練習で、苦手だった外角も克服した。この冬は打撃だけでなく、走塁や守備を鍛えた。 中学時代に所属したチームでは3軍で、試合の出場機会は少なかった。高校に入っても膝のけがに悩まされるなど多くの壁に当たった。だが、「あきらめなかったから今がある」と胸を張る。 「小さい頃から夢に見ていた舞台。本塁打を打てたら、言葉にできないぐらいうれしいと思う」と目前に迫った甲子園に胸を高鳴らせる。 ◇フォーム改造で成長 丸田湊斗(みなと)中堅手(2年) 学生コーチの斎藤俊さん(21)らが「ここまで打てるようになるとは。入学時から一番伸びた」と口をそろえる。 打撃力の向上は、フォーム改造が大きかった。スタメンから外れていた2022年3月から学生コーチの指導を受けながら従来より足を高く上げる打ち方に変えた。半年後にはレギュラーに定着し、現在はトップバッターを担う。昨秋の県大会前に左膝前十字靱帯(じんたい)を損傷し、万全ではなかったものの出場した公式戦8試合で打率3割の成績を残した。 センバツでは自身の活躍よりもチームの勝利にこだわる。「大きなファウルでもよいので、強い打球を放って怖い印象をつけたい」=随時掲載