「コンクリート上で技を磨いた」“フットボーラー名産地”と化す南ロンドンの特殊な事情【現地発】
タレントはまだまだ出てくる
一方、ワンズワース行政区が育んだのは、ミカイル・アントニオ(ウェストハム)やライアン・セセニョン(トッテナム)、カラム・ハドソン=オドイ(ノッティンガム・フォレスト)といった実力者。ランベス行政区はイーサン・ピノック(ブレントフォード)やルーク・アイリング(リーズ)を輩出している。 4つの行政区に共通するのは、クラブや小学校でフットボールが盛んに行なわれていること。加えて、公営住宅の敷地内に小さなスペースを壁で囲んでプレーするケージ・フットボールの環境が整っている場合が多い。サンチョやネルソン、セセニョンなどは、ケージ・フットボールのコンクリート上で技を磨いたと公言している。 そして、彼らに続くダイヤモンドの原石を発掘しようと、アーセナル、チェルシーを中心にプレミアの各クラブが同地域のスカウティングに力を入れているのだ。エゼも「タレントはまだまだ出てくる」と予測する南ロンドンにぜひ注目していただきたい。 文●ジョナサン・ノースクロフト(サンデー・タイムズ紙) 翻訳●田嶋コウスケ ※ワールドサッカーダイジェスト2月1日号の記事を加筆・修正
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