赤楚衛二×錦戸亮、初共演の2人が語り合う 「仲良く和気あいあいと撮影できたら嬉しい」
錦戸亮、赤楚衛二を「きっちり翻弄していきたい」
――それぞれ演じる役についても教えてください。 錦戸:最初の方は読めない、「この人、何を考えているんだろう」と思わせる存在だと思います。でも、いろんなことが起こり、進んでいく中で人も変わっていくでしょうし、誰が変わって誰が変わらないのかわからないというところを楽しんでいただければと思います。 赤楚:海斗は、権力争いが嫌だから病院を離れる一方、あることがきっかけで病院に戻っていくキャラクターです。あと、実はすごく欲望を持っている。人が持ち得るすべての欲望を持っているようなキャラクターになるかなと思っています。 ――役作りが非常に難しそうな印象です。 赤楚:そうですね。キャラクター自身の欲望がすごく変化していくので、そういうところの移り変わりを楽しんでもらえるように、なるべく最初はフラットにいようと考えています。そこからどのように変化させていくか、あえて準備しすぎないようにはしたいですね。先のことを考えて逆算していくよりも、そのときどうなっていくかを楽しんでいこうと思います。 錦戸:僕は、腕のいい優秀な医者の役なので、テクニカルな動きは必要やと思っています。ただ、それ以外は何も考えていません。今までも考えずにセリフだけを覚えていって、「なんとかなるやろ」の精神でずっとやってきたので。というのも、準備しすぎて、家で鏡の前で練習してきた感じが出たら、めっちゃ嫌じゃないですか(笑)。だから、最低限のセリフだけを覚えて、あとはやり取りしながら変わっていくところ、どっちにも動ける柔軟性を大事にしたいです。 ――会う前の印象と、出会ってからの印象を教えてください。 赤楚:まだ、出会って2~3週間程度ですもんね。 錦戸:そうね。 赤楚:僕はすごくフラットで、優しいなと感じています。そういうところに、すごくホッとしたなという部分があるのと、あとは本当に……素敵ですよね。 錦戸:いやいやいや……やめて。 赤楚:僕は小学生や中学生のときにテレビで見ていた方なので、もう本当にテレビの向こう側の人というイメージが大きくて。初めて会った日の帰りに、マネージャーさんに「うわー、本物だったね」って言っちゃいましたもん(笑)。 錦戸:僕から見た赤楚くんは、こういう受け答えや、ドラマの撮影中の様子を見ていて、しっかりしているなと感じています。あと、楽屋の前を通ったときに、名前の字面がかっこいいなって。まだクランクインして数日しか経っていないですけど、役を通して、対立することもあると思います。ただ、僕としては穏やかに、仲良く和気あいあいと撮影できたら嬉しいです。 ――これから一緒に演技をする上で楽しみにしていることはありますか? 赤楚:基本的に2人が絡むシーン自体は、少しヒリヒリ感があるシーンばかりなのですが、すごく楽しみです。まだ一言しゃべった程度しかやりとりしていないですけど。何気ない一言を、少しフックがあるようなシーンにできる感じがすごいなと思いました。 錦戸:僕は、きっちり翻弄していきたいですかね。海斗が郁弥に対して、いろんなことをぶつけるとしても、ヒョイとかわしていくところがあるのですが、いつかそれができなくなる可能性もありますし、大きい声でセリフを言い合うことになるかもしれませんから。そういう流れになっても楽しみだなと思います。 ――最後にドラマの1番の見どころを教えてください。 赤楚:1番……何も言えないですね(笑)。 錦戸:あえて言うなら、毎週木曜日の22時が楽しみになるような、リアルタイムで観たいと思ってもらえるようなドラマになるように、僕たちも一生懸命頑張ります。皆さんが楽しんでいただけるような作品になればいいなと心から願っております。 赤楚:このドラマのサブタイトルが「欲望の果て」と書いてあるんですけど、それと同じように、人が容量を超えた欲望を持ってしまったときにどうなってしまうのかが1つテーマになってくるかなと思っています。本当にキャラクター全員が欲望を持っていて、そこが連鎖していくところに見応えがあると思うので、ぜひ楽しんでほしいです。
池村隆司