防衛省、軟弱地盤改良に着手 沖縄知事「工事を注視」 辺野古移設
米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、防衛省は28日午後、軟弱地盤のある大浦湾側での改良工事に着手した。 国内では前例のない深さの地盤改良とされており、工事は難航も予想される。 辺野古沖ではこの日、地盤を強化するため、海底に砂をまく作業が始まった。「トレミー船」と呼ばれる作業船を使って砂を海中に投下する様子が確認された。 今後、金属製のパイプを海底に打ち込み、内側の砂を固めた「砂のくい」などを約7万1000本つくる。軟弱地盤は最深部で海面から90メートルに達するとされるが、改良工事は70メートルの深さまで行う計画だ。 同省沖縄防衛局は70メートルまでの地盤改良で「構造物の安定性を十分確保できる」と説明しているが、玉城デニー知事は27日、県庁で記者団に「安定性が保たれているのか注視していく」と述べた。