広島商は初出場V逃す それでも荒谷監督は手応え「やっと今スタートラインに立てた」/神宮大会
明治神宮野球大会最終日(25日、横浜4-3広島商、神宮)高校の部決勝は初出場の広島商が横浜に3─4で敗れ、準優勝となった。創部126年目で初出場&初優勝のミラクルは起こせなかったが、荒谷忠勝監督は古豪復活へ確かな手応えを口にした。 「今日のこの場、素晴らしい大会に出ることができたことが一番の収穫です。全国大会の決勝は昭和63年の(1988年夏の甲子園の)優勝以来だと思う。やっと今スタート地点に立てた」 一、二回に2点ずつ失ったが、ナインはあきらめなかった。4点を追う七回に相手の失策に次ぐ失策で2点を返し、反撃を開始。九回1死二、三塁では内野ゴロの間に1点差に迫ったが、最後は柳井晶翔捕手のバットは空を切り、試合終了となった。 甲子園7度(春1、夏6)の優勝を誇る広島商だが、明治神宮大会の出場は初めて。初戦では東海大札幌を3─0で破り、準決勝では敦賀気比(北信越)を延長十一回タイブレークの末に11─9で撃破。頂点には届かなかったが、優勝候補をあと一歩のところまで追い詰めた。 「課題はいっぱいあるが、いいところは自信にしたい。冬に鍛えがいがある」と指揮官。すでに来春の甲子園の出場は当確。冬に鍛錬を積み、春に再び全国の舞台に帰ってくる。