<解説>愛らしさ、ナチュラルなたたずまいも魅力の畑芽育 “姉妹もの”で末妹好演 24年を振り返る
◇主演やヒロインを務めることも増えてきたが…
芸能キャリアをスタートさせたのは1歳の時で、子役タレントやアイドル活動を経て、10代半ばから俳優として徐々に頭角を現すようになり、近年は、主演やヒロインを務めることも増えてきた畑さんだが、その芸能キャリアは決して順風満帆ではなかったという。
1年前のインタビューで「小さなころからコツコツとやってきて『自分が思い描いていた人生じゃなくなるんだろうな』と、ちょっとあきらめていた瞬間もあって」と明かし、「今、こうやって皆さんのおかげでここまで連れてきてもらえて『小さなころからやってきてよかったな』と。子役のときに、悔しい、苦しい思いをして、いろいろなものを見てきてよかったな、と思っています」と話すなど、苦悩と喜びを交互に味わってきたことがうかがえた。
さらに同じインタビューの中で、引く手あまたな状況について「今までに感じてきた悔しい思いやつらかった思いを発散していくターン」と位置付け、「浮ついた気持ちは全然ないので、もっともっと泥水をすすって、床をはいつくばって。これからも、もっといろいろな経験をしたい」と強い覚悟をのぞかせていた畑さん。
透明感や少女性といった元来持ち合わせている魅力を役ににじませつつ、「等身大」ともいうべきナチュラルなたたずまいで作中で生きる姿を、この先もどんどんと見せてくれるに違いない。