TBS『報道の日』で報道番組MC初挑戦 中田敦彦が1年ぶり地上波のオファーを受けた理由
『報道の日』は「ジャーナリズムのエッジが立っている」
近年はインターネットやスマートフォンの急速な普及に伴い、社会のデジタル化が進んでいる。時代の主役はテレビからネットになりつつある、との見方もある。その中で、中田が考える報道番組の在り方とは――。 「私が今回の『報道の日』のVTRですごく驚いたのが、テレビだと避けるかなというネタの詰め合わせなんです。ただ、最初の入り口は『人』だと思っています。報道番組、テレビ、YouTube、大きくくくると見誤ることがあると考えていて、『報道の日』のお仕事を受けたのは、テレビだから、報道だからだけではなく、曺さん(TBS総合プロデューサーの曺琴袖氏)にオファーを頂いて、経歴も見させて頂いて、インタビューも全部見て、とても情熱的で、才能もとんでもない方で、やさせて頂きたいと思ったから。『報道の日』に関しては、ジャーナリズムのエッジが立っているし、YouTubeのことを抜きにして、私もそうありたいと思いました」 中田は自身のYouTubeチャンネルで政治・経済・国際情勢など幅広くテーマを扱い、プレゼン力の高さに定評がある。今回の『報道の日』においても、ニュースの背景を解説するコーナーを任されており、わかりやすく、そして視聴者の興味を引く面白さで“禁断ニュース”を斬っていく。 「“禁断のニュース”を受けて、VTRはシリアスなものも多いんですけど、時代の移り変わりの中で、実はそんな大変な事件も後のいいものを生んでいるとか、ポジティブな情報をプレゼンテーションしていきます。知的に刺激できると思いますし、明日から言いたくなるような話。結構尺を頂いて、1ネタ10分くらいを4ブロック。6時間半のうち、40分は私が話しているはず(笑)。思い切った登板をさせて頂いているので、ぜひご注目ください」 報道番組しかり、中田が軸足を置くYouTubeしかり、発信する立場として「真実に迫る難しさ」を感じることはあるだろう。中田は「報道はスピード感が必要なジャンルですよね」と語る。 「報道は1か月間、2か月間検証していたら、鮮度とか、リアルタイム性が失われる。早めにコンテンツを作って伝えないといけない。一方で、スピード感が早ければ早いほど検証が甘くなってしまうところもあったり、全く違う証言・証拠が出てくることもあると思います。『こうあるべき』『こうでないといけない』と1個の対象に極端に憤ったり、属性・集団で見たりすると見誤る。あくまで、中立で発信したいという思いと、そういう発言は続けていきたいと思います」 報道番組のMC初挑戦となる『報道の日』に向けて、中田は士気を高めていた。
ENCOUNT編集部