フィアットの歴史を辿る特別展示「カーサ・フィアット」がイタリア・トリノにオープン。ブランド創立125年を振り返る
フィアットの栄光の歴史を見てきた伝説のリンゴット工場
2024年7月10日(現地時間)、フィアットは創立125周年記念イベント「Smiling to the future」の開催にあわせて、特別展示「カーサ・フィアット(Casa FIAT)」を旧リンゴット工場再開発ビルにある「アニェッリ絵画館(ピナコテカ・アニェッリ=Pinacoteca Agnelli)」の一部にオープンした。 【写真はこちら】フィアットの歴代ロゴ。125年の歴史を物語る。(全5枚)
イタリア語で「フィアットの家」を意味する「カーサ・フィアット(Casa FIAT)」は、アニェッリ絵画館がフィアットと共同で企画する特別展示。 この展示会では、まず1989年から始まるブランドの歴史、トリノの伝説的な工場「リンゴット」を紹介しながら、フィアットの世界に入り込んでいく。 リンゴット工場は、フィアット創業17年目の1916年に建設が開始され、6年後の1922年に完工、翌1923年5月に落成式が行われている。地上5階建・全長500メートルで、ひとつのフロアでの生産工程が終わるごとに上階に移動し、最後に全長1kmの屋上テストコースで走行試験を行ったあとスロープで搬出するというユニークな自動車工場で、積み出し用の鉄道基地も備えていた。
年代ごとに時系列に歴史のさまざまな重要な瞬間を紹介
展示室の巡回ルートは1899年の会社設立から始まり、1957年に発売されたコンパクトな2人乗りセダンの「ヌーヴォ 500 」や、1980 年にジョルジョ・ジウジアーロがデザインした多用途で革新的な「フィアット パンダ」など、ブランドの象徴的なクルマを取り上げながら、ストーリーは年代ごとに時系列に進み、初期の頃から最近の進化まで、歴史のさまざまな重要な瞬間を紹介していく。 こうした展示をとおして、その過去とルーツの重要性、そして新しいグランデパンダが示すフィアットの「未来」が感じられるようになっている。
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