炒飯やパフェの「カップイングルメ」を販売、瀬戸内エリアも巻き込む思惑
淡路島牛乳や淡路牛、鳴門金時や鳴門わかめなどが使われた、バラエティ豊かなテイクアウトメニューをカップで販売。『カップイングルメ』と名付けてこれらを売り出しているのが、兵庫県南あわじ市と徳島県鳴門市の2つの自治体だ。 【写真】具材の多いメニューもカップで 淡路島では約150Kmの島1周を自転車で巡ることを「アワイチ」と呼び、瀬戸内の自然やグルメ、温泉、多くの観光スポットを楽しめると人気。また、両市連携によるサイクルイベント『鳴門・南あわじ渦潮グルメライド』も毎年実施され、サイクリストには馴染みのあるエリアだ。 そこでさらに延長し、瀬戸内海沿岸を自転車で巡る約500kmのルート「セトイチ」を実現させるべく、淡路島と徳島県を結ぶ大鳴門橋(全長1629メートル)の自転車道整備を計画。2県の合同事業として計58億円を投入し、2027年度の完成を目指している。 今回の『カップイングルメ』は、2023年から販売されている『うずの幸グルメ』に続くグルメ開発事業の第2弾。サイクリストも楽しめるようにと、徳島産のすだちや阿波尾鶏の唐揚げ、淡路島たまねぎや淡路牛といった地元食材を使ったさまざまなご当地グルメが手軽なカップスタイルで登場する。 値段は各150円~1200円程度。南あわじ市内16店、鳴門市内19店の35店舗で販売され、メニューは全75種。南あわじ市商工観光課の担当者は、「自転車道開通予定の2027年度まで継続予定」と話しており、さらに機運が盛り上がりそうだ。詳細は特設サイト『うずしおぐるぐる』にて。 取材・文/みやけなお