男子4×100mリレーの桐生祥秀が「陸上は金もかからないし、靴さえあればできるので、ぜひ」と陸上競技をPR
パリ五輪の陸上男子4×100mリレーに出場した桐生祥秀が8月20日、都内で行われた「パリ2024オリンピック チームニッセイ 報告会」に出席し、4年後のロス五輪に向けて「目指せる立場だったら目指していきたい」と意欲を口にした。 報告会には卓球女子の早田ひな、柔道の女子57kg 級で金メダルを獲得した出口クリスタ、女子52㎏級に出場した出口ケリーも出席。 報告会では五輪3大会連続の出場となった桐生は「今回はバトンは回ってきたが、メダルを持ち帰ることはできなかった。4年後のロスは挑戦できるタイミングがあればもちろん挑戦したいし、自分自身の力を出して、皆さんに喜んでもらえるような走りをしたい。この4年間は簡単ではないと思うが挑戦していきたい。リレーは桐生が3走を走ってメダルを獲るということを覚えてほしいし、個人的には100mで勝負して、やっぱり日本の桐生は100も速いということを皆さんにもう1回見てもらえるように頑張りたい」とパリを振り返りつつ、4年後のロス五輪への思いを口にした。 帰国後の生活については「メダルを獲ってないんでそんなに忙しくなかった(笑)。子どもと遊ぶ時間がいっぱいあって良かったなと思っています(笑)。(子どもは)いろいろ成長していました。なんか恥ずかしそうでした。まだ3歳なんで距離感がありました。僕のことをどう思っているのか分からないので(笑)」などと笑わせた。 報告会では参加者からの質問コーナーもあったのだが桐生には「コーナーを速く走るコツを教えてほしい」と「なぜ陸上を始めたのか?」という質問が飛んだ。 コーナーリングについては「まっすぐ走るのとは体の傾きが違うので、そこを確認するのが手っ取り早い」とアドバイス。陸上を始めたきっかけについては「単純に足が速かった。小学校はサッカーをやっていたんですが、サッカーをやっていた兄貴が中学校から陸上部で、兄貴と遊ぶことが多かったので“じゃあ兄貴もやっているし、陸上やってみようかな”っていうことでやり始めました。陸上は金もかからないし、靴さえあればできるので、ぜひ」と陸上競技をPRした。 報告会後の取材では「来年は東京の国立競技場で世界陸上がある。東京五輪の時は無観客だったので、来年、その舞台に出られるように、まずは選考会で結果を残して。そして1年1年やっていく先にロスを目指せる立場だったら目指していきたい。最近、自己ベストを出してない。世界は0.1秒くらい標準的にも上がっているので、ちょっと速くなるくらいでは戦えない。練習メニューであったりいろいろなことを変えていって勝負しないといけないと思う」と来年開催される世界陸上、そしてその先にロス五輪を見据えた。