飲酒運転体験会で「危険性」体感 年末前に啓発活動への決意新た 福島県警会津若松署
福島県警会津若松署の飲酒運転体験会は会津若松市の扇町自動車学校で開かれた。関係者が飲酒運転の危険性を身をもって体感し、飲酒の機会が増える年末を前に啓発活動への決意を新たにした。 署や会津若松地区の交通関係団体から約20人が参加した。「爽快期」「ほろ酔い期」「酩酊(めいてい)期」「泥酔期」の4段階の酒酔い状態を疑似体験できるゴーグルを使用。ゴーグルは着用すると視界がゆがみ、平衡感覚が崩れてまっすぐ歩くことが難しくなる。参加者は教習所内のS字カーブや右左折、一時停止標識などがあるコースを運転した。 特にS字カーブではハンドル操作に苦戦し、脱輪する参加者も多くいた。県トラック協会副会長などを務める会津本郷貨物運送の細谷博之代表取締役は酩酊期のゴーグルを着用。「距離感や速度感がつかめず怖かった。改めて飲酒運転撲滅に向け、協会を上げて取り組みたいと強く思った」と話した。 同署の渡辺貴智交通1課長は「運転の手段を断ち切るためにも飲酒の場には車を持ち込まないことが重要」と呼びかけた。
(会津版)