小泉進次郎氏のアキレス腱は「菅前首相の健康問題」と「女性秘書」 さまざまな不安材料を専門家が指摘
「母親代わりに支えてほしい」
野田氏が進次郎陣営の選対本部長に就くという見方もあったが、 「最終的には、彼女を選対本部長に据えると、“遠心力”が働いて陣営がバラバラになってしまう、という話になった。結果、推薦人に名を連ねるだけにとどまったのです」(同) 陣営の一部が野田氏を選対本部長に据える案に拒否反応を示した背景に、彼女の夫・文信氏の件が影響しているのは間違いなかろう。 2018年、本誌(「週刊新潮」)は〈「女性総理」の夢を壊した「野田聖子」総務相の「元反社夫」〉(8月2日号)という記事を掲載。対する文信氏は事実無根だとして発行元の新潮社を相手取って裁判を起こしたものの、22年8月、最高裁で文信氏が「元暴力団員だった」と認める判決が確定、新潮社の勝訴で終結している。 「進次郎氏が首相に就任したあかつきには野田氏を重要ポストで処遇する、との見方も出ていますが、夫の件を考えると、答弁を求められる閣僚に野田氏を登用するのは難しい。党役員として処遇できるかどうか、というところでしょう」(同) 進次郎氏は野田氏に「母親代わりに支えてほしい」と頼んだそうだ。しかし、その母との“距離感”の取り方は今後、悩みの種となる可能性があるのだ。
菅前首相の健康問題
一方、野田氏が母だとすると、政界における進次郎氏の“父”は菅義偉前首相をおいて他にはいるまい。 「進次郎氏が今回、総裁選への出馬を決断した背景には、“菅さんの恩に報いたい”との気持ちが強いことも大きく影響しています」(政治部記者) 自ら直接議員に電話をかけるなど、進次郎氏の支持拡大に余念がない菅前首相。そんな重鎮にささやかれている“不安材料”は、 「健康問題です。9月8日に横浜・桜木町で進次郎氏と共に街頭演説した際のあまりに弱々しい姿は多くの人を驚かせました。手を振る仕草には力が入っておらず、演説でもすぐ言葉に詰まってしまうのです」 と、永田町関係者。 「ですから、菅さんの目標は“進次郎政権の誕生”で、それを果たした後のことは考えていないのではないか、ともいわれているのです。菅さんが副総理副総裁に就くといった見方もありますが、体調面を考えると難しいのではないか、という声も出ています」