【衆院選埼玉5区】非常に冷たい風だった 落選した法相の牧原氏 統一教会関連の逆風を振り返る 比例復活もならず 特別国会までは続投の考え
現職閣僚で法相を務める自民前職の牧原秀樹氏が、立民前職の枝野幸男氏に敗れ、比例復活できず落選した。両氏は2005年の衆院選以降7度目の対決。いずれも枝野氏が小選挙区で勝利し、牧原氏はうち5回で比例復活当選していた。 【表あり】県内16選挙区の当選者の政党一覧 枝野氏と約3万票の差が付いた開票結果も
28日午前2時過ぎ、5区最後となった北区の開票結果が出たのを受けて、牧原氏が支援者の前に現れた。牧原氏は妻と共に深く頭を下げ、「応援してくださった皆さまやチームは最高だった」と感謝を述べた上で、「ひとえに私が至らなかったせい。申し訳ない気持ちでいっぱい。ちょっとまだ現実を受け止められない」と声を詰まらせ、悲痛な表情で話した。 牧原氏は直後の記者会見で、「地元埼玉5区の皆さまの判断で、法務大臣にふさわしくないと判断をいただいたと理解している」と法相を退く意向を示した。3年前の前回は6千票差まで迫ったのに対し、今回は約2万票の差をつけられた。「枝野さんが強かった。閣僚でありながら期待に応えられなかったのは、極めて重大」と受け止めた。自民党派閥の裏金問題や自身の世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連の行事参加など、逆風については「非常に冷たい風だった」と振り返った。 ■特別国会までは続投の意向
牧原法相は29日の閣議後の会見で、特別国会で首相指名が行われるまでは続投する考えを示している。