【RIZIN】鈴木千裕と金原正徳が対面、公開練習「ここで勝って本当の王者の姿になれる」(鈴木)×「ごたごた言わずに王者だったら堂々と構えていて欲しい」(金原)
2024年4月29日(月・祝)東京・有明アリーナ『RIZIN.46』にて、RIZINフェザー級(66.0kg)タイトルマッチ5分3Rで対戦する王者・鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)と挑戦者・金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)が、15日(月)都内にて公開練習を行った。 【写真】最後にがっちりと握手を交わした鈴木と金原 まず金原が、弟子の女子MMAファイター・須田美咲を相手に「MMAをフィニッシュするまで」(金原)のマスを披露。おそらく鈴木を想定したと思われる、須田がパンチを連打して前へ出てくるところに金原が胴タックルを仕掛けてテイクダウン。腕十字でフィニッシュしてあっという間に終わらせた。 続いて鈴木が30秒のシャドーの後、ミット打ちを1分半。シャドーの後はシャツを脱いで上半身裸になり、ワンツー、左フック、ヒジ打ち、ワンツー・左アッパーなどの重く速い打撃をミットに叩き込んだ。 その後の記者との一問一答は次の通り。 ――試合を2週間後に控えて対面した印象は? 金原「別に会うのが初めてじゃないので別に鈴木千裕だなって。可もなく不可もなく」 鈴木「最後大晦日で会って、僕も変わらずいつも通りの金原選手だなって感じです(金原から「大晦日に会ってないよと言われると)あ、解説で」 ――鈴木選手の公開練習を見た感想は? 金原「イメージのまま打撃上手いなと思って。速いな、気を付けないとなってところですかね」 ――鈴木選手は身体が大きくなっているようだが仕上がり具合は? 鈴木「いつも通りですね。いつもと何も変わらない感じで」 ――いろいろな予想動画があがっているが見ている? 金原「いや、まだ見てないです」 鈴木「SNSをやってるとちょこちょこ出て来てますね。それで見るくらいです」 ――試合展開はどういう風にしたい、相手の気を付けるところは? 金原「単純にみんなが思っている通りの展開じゃないですか。鈴木千裕が殴る、それに俺がどうするかという。シンプルにそれだけだと思います。どうこうもないと思います」 ――鈴木選手の打撃対策には自信ある? 金原「どうなんでしょうね。間違いなくRIZINフェザー級のナンバーワンのストライカーだと思うし、そういう風に見てしまうならばいろいろなことを気を付けないといけない部分はあるけれども、僕も今まで50戦以上やってきてストライキングの強い人とたくさんやってきましたので、そういう経験値が上手く活かせればなというのがありますけれども、対策とかは特にないです」 ――鈴木選手は試合展開をどう考えている? 鈴木「公開練習の内容と同じく打撃と寝技が上手く分かれるのかなと思いますね。でも、あくまでもMMAなので、打撃だけやってるならキックをやっていればいいですし、寝技だけだったら寝技の大会に出ていればいいだけなので、そういう展開もあるし、寝技の展開も必ず起こりうると思っていますね」 ――王者になって初めての試合で心境的に違う部分は? 鈴木「いや、王者であって挑戦者なので自分は。何も変わらないですね」 ――金原選手、このタイミングでRIZINのベルトに挑戦する心境は? 金原「強くても勝ち進んでもタイトルマッチにたどり着けない人はたくさんいますし、そういう意味では巡り合わせというか。鈴木千裕と対戦するということは全然思っていなかったし、これも巡り合わせだと思っているので、そういう巡り合わせを上手くつかめるように自分なりに一生懸命にやっていきたいなって。それだけで試合が決まってから頑張って来ました」 ――YouTubeで自分にとって最後のタイトル戦だと言われていたが? 金原「次のタイトルマッチが間違いなく挑戦するのは最後だと思っているし、彼が言っているように次の試合で終わってしまうことがあるかもしれないし。だからこそこの試合に懸ける思いっていうのが大きいし、辞めるのだったら最後悔いなく辞めたいし。でもまだまだやりたい想いもあるし。いろいろな思いでトレーニングキャンプを迎えることが出来たので。あと2週間後、それを上手くリング上で発揮できればなおいいなと思いますね」 ――キャリアが倍以上ある金原選手が挑戦してくる心境は? 鈴木「キャリアがある選手は強くないと(キャリアが)詰めないので、勝ち続けていないと途中で辞めていく人たちが9割だと思うので。だから全局面強いのは当然みんなが分かっているように強いんですけれど、でも人間は完璧じゃなくて弱点がある。そういうところを僕なりに埋めてきたので、その答え合わせをしようかなと思っていますね」 ――最後にファンへメッセージを。 金原「まず9月、自分がクレベルと戦った時にリング上から『千裕、ベルト獲って来いよ』と言ったところで彼が有言実行してくれたことにおめでとうと感謝を言いたいと思います。だからと言って僕が挑戦する立場は変わらないと思うし、この完璧な王者に僕がどう頑張って行くかっていう。いろいろ彼もネットで言っていたけれども、ごたごた言わずに王者だったら堂々と構えていて欲しいなっていうのもあるし、どう頑張っても鈴木千裕と金原正徳の試合は誰がどう見ても面白い試合になるから。これだけは間違いなく言えると思うので、当日ぶつかり合って盛り上げていきましょう。よろしくお願いします」 鈴木「王者になって来いと、その一言でエンジンがかかって王者になって帰って来たので、僕も約束を守ったので最高の試合を見せます。ここで勝って本当の王者の姿になれるのかなと僕は思っているので、ここはしっかり勝ち越して王者らしい姿でまた皆さんの前で活躍できることを考えているのでそれを楽しみにしていてください」
ゴング格闘技
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