純也、敬斗、僕らが評価を高めて、もっと多くの日本人選手がプレーできるように。南野拓実がリーグ・アンで感じる手応え
リーグ・アンが実施するジャパン・メディアツアーの一環で、ASモナコの日本代表MF南野拓実にインタビューを実施した。地中海沿岸の美しい街・モナコのクラブハウスで南野は、移籍後のチームの状況や自身の成長に対する思いなどを語った。(取材・文=林遼平) 【動画】南野拓実、後半ATの劇的スーパーゴール含む2発
十代のころに縁があったクラブ、モナコ
リヴァプールからモナコに加入したのは、2022年夏だった。1年目は「適応に少し時間がかかた」と本人が振り返るとおり、リーグ・アン18試合出場1得点4アシストにとどまった。しかし、23-24シーズンより、かつてザルツブルクで指導を受けたアディ・ヒュッター監督が就任し、南野の特長を理解する指揮官のもと、飛躍を遂げる。2シーズン目となったモナコでの生活を「すごくいい」と語る表情からはその充実ぶりが伝わってくる。 ――モナコに初めて来たときの印象と、実際に住んでの印象を教えてください。 まず、いいなあ、と感じました。今まで住んだ街の中で一番住みやすいです。僕は15歳と16歳のときにここに2週間練習参加したことがあったんですけど、そのときから自分の中ではいつか行ってみたいクラブだと思っていました。そういった縁があったので、今ここでプレーできて幸せですし、街も最高ですし、言うことないです。 ――今季、ここまでのシーズンを振り返ってください。 チームとしても個人としてもいいスタートを切ることができました。ただ、シーズン途中に良くない時期もあり、数字も個人的には満足していません。もっと得点を取れたし、もっとチームに貢献できたと思います。 チームの目標としては、チャンピオンズリーグの出場権獲得(リーグ戦4位以内)は非常に重要なミッションです。現在、3位につけているのは良いことですけど(3月18日時点)、ラスト8試合で、しっかり2位か3位をキープするために、攻撃の選手としてチームを引っ張っていかなければいけない。シーズンを通して攻撃面でチームを引っ張っていけたという自信になればいいなと思いますし、そのために一歩一歩集中してやっていきたいと思います。 ――移籍1年目の昨季と比べての違いは? 一番は、監督のサッカーが自分のスタイルにすごく合っていることです。また、昨季に比べて監督のやりたいことをよく理解してプレーできていますね。あとはプレシーズンのところで個人的にすごくハードなトレーニングを積んだおかげで、いいスタートが切れたと思っています。 ――アジアカップ帰りで即出場するなど、チームからの信頼を感じます。 あの時に関しては、僕自身、アジアカップが終わったからにはなるべく早く帰って試合に出たいという気持ちもありましたし、自分のポジションを他の選手に渡したくないという思いもありました。チームもあまりいい状況ではなかったので、何よりチームのためにプレーしたかった。もちろん監督に使ってもらえる、必要とされることは嬉しいですけど、だからこそ応え続けたいと思っています。 ――先ほど結果に満足していないという言葉がありましたが、それは内容面ですか? それとも数字面ですか? 両方ですね。毎試合、シュートは打っているんです。だから、それをやはりゴールに繋げたいと思いますし、攻撃のところでも「もっと起点になれたな、もっといい動き出しができたな」と思うので、そういうところを含めても満足してないという感じです。