吉田麻也は岡崎慎司や長谷部誠の引退をどう思ったか 「心を削られる部分はすごくある。寂しい...とは少し違う」
MLSロサンゼルス・ギャラクシー吉田麻也インタビュー(後編) ◆吉田麻也・前編>>「ヨーロッパの都でやれることは、ほぼなくなってきた」 【写真】吉田麻也の復帰は?サッカー日本代表「識者が予想」2026年のメンバーはこうなる! 2023年夏、ロサンゼルス(LA)ギャラクシーに移籍した吉田麻也。SNSを見た仲間からは「明るくなった」「楽しそう」と言われるそうだ。 移籍までの経緯を語ってもらったインタビュー前編に続き、後編では欧州とアメリカの違い、さらには日本代表でともに戦った盟友たちの相次ぐ引退について、心境を語ってもらった。 ※ ※ ※ ※ ※ ── LAギャラクシーに入団して約1年、アメリカでプレーする楽しみは得られていますか? 「楽しいですよ。アメリカのレベルは、僕がいた時のシャルケよりうまい」 ── 当時のシャルケの順位(ドイツ1部で18位)よりギャラクシーは上という感じ? 「これはね、比べるのが難しい。サッカーが違うんですよ。僕のシャルケ時代のパス成功率って50~60パーセントなんです。なぜなら、ほぼロングボールを蹴っていたから。でも、今はつなぐサッカーだから、ほとんどの試合で90パーセント以上になるんです。それだけでも別の選手みたいですよね。 僕はこのスタイルがすごく合っているんで、めっちゃやりやすいです。でも、昨季はチームにビリー・シャープっていう選手がいて、シェフィールドにずっといたイギリス人なんですけど、彼なんかは『なんで(ロングボールを)蹴らないんだよ』って言うんですよ。やっぱりイギリス人の感覚とは違う。 だから、ひと言でレベルの上下を言うのは難しいですけど、ここ(LAギャラクシー)のボールを持つ戦術は理にかなっていると思うし、ちゃんとサッカーをしている楽しい感覚があります。でも、国とかクラブによって色があるし、そのチームのやり方は監督が決めるから、シャルケでは自分がそこにフィットできなかった悔しさも、もちろんあるんですよ」 ── たしかに苦しいシーズンでした。 「苦しい時期でしたよ。シャルケのやり方で残留に導くことはできなかったのは、当時キャプテンだった自分の責任でもある。難しかったけど、やっぱり自分に矢印を向けるべきだなと思うんですよね」