選挙のプロが驚いた衆院選2024の選挙区3選!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月30日に公開された動画のテーマは「選挙プランナー松田馨が驚いた選挙区3選」 今回の衆院選でも数々の選挙区の予想を当ててきた選挙プランナーの松田馨氏が驚いたという3選挙区をピックアップ。構図や情勢について、詳しくご説明いただきました。 【このトピックのポイント】 ・福岡11区:裏金批判を跳ね返せると目された大物が ・埼玉14区:公明党代表、まさかの落選 ・東京18区:リベラルの牙城、後継者が勝てなかった理由
福岡11区:不記載問題にも勝てると予想されたあの人
まず、MCとゲストの2人が頭を抱えたのが福岡11区。 当選した村上氏は、2017年は希望の党、2021年は無所属で立候補しましたが、いずれもダブルスコアくらいの差がついた状態で武田氏に敗れていました。 元総務相の武田氏は、政治資金報告書不記載問題で自民党から処分を受けていましたが、萩生田光一氏(東京24区)が競り勝ったように、裏金批判を跳ね返す大物と見られていました。 その武田氏が敗れたことに、驚きを禁じ得ない様子です。 松田馨氏「永田町での武田氏の活躍を見てみると、まさかというところで、驚きました」 告示前のタイミングでは武田氏優位との報道がほとんど。選挙期間中に混沌とした印象があっても、最後は武田氏が勝つと思っていたと話す、MC鈴木邦和。 村上氏、「諦めなければ夢はかなう」という座右の銘がかないました。
埼玉14区:公明党への逆風の象徴
続いては埼玉14区。松田氏は「大阪6区の伊佐さんと石井さんは、それでも競り勝つと思っていました」と語ります。 党内でいちばん票差をつけて敗れてしまったこと、敗れた相手が国民民主党の新人ということ。野党の票が確実に割れる中で、公明党として落選させてはいけない人が落選する結果になりました。 三郷市で苦戦するも、人口も大きく、公明党の支持基盤の強い草加市で差をつけて勝つという戦略が崩れてしまったことが原因とみられます。 松田氏「石井さんの地元での知名度、全国的な知名度も……山口(那津男)前代表が偉大過ぎて。交代したばかりのこのタイミングで逆風を浴びてしまった」 鈴木氏はもとは自民党系の県議ということもあり、これまでの活動に加え、自民党支持層にも一定程度浸透していることが大きかったとみられます。 松田氏「ぎりぎり石井さんが競り勝つのではないかと見立てておりましたが、鈴木さんの力に加え、公明党への逆風を象徴する選挙区となりました」