選挙のプロが驚いた衆院選2024の選挙区3選!
東京18区:「土菅戦争」の地でリベラルの牙城が崩れたのは?
最後は東京18区。逆に自民党候補が勝った地域です。菅直人氏の地元で、もともとリベラルの牙城と言われています。 今回、菅直人氏の後継として立候補した元武蔵野市長の松下玲子氏。都議会議員を経て、6年以上市長を務めた松下氏に公募の新人が挑んでも……と言われる中、序盤から福田氏リードの声が聞こえたといいます。 松田氏「過去の選挙結果から見ると、非常に驚いた選挙区と言えます。立憲民主党にしてみれば落としてはいけないところ」 今回の結果は、松下氏が国政への転身を理由に、2期目の途中で武蔵野市長を退任した経緯を評価しない市民が一定層存在したことがうかがえます。 また、2021年に松下氏が市議会へ提案して否決された、市内に3か月以上住む外国籍の人にも日本人と同様の投票権を認める制度に関して信頼を失った可能性もあると指摘します。 東京都内で自民はもっと厳しいと予想された中、東京18区で善戦できたのは、立候補した福田氏の力もさることながら、「踏ん張れたのは共産党の存在が大きい」と松田氏はコメントします。 松田氏「樋口さんが1.8万票取っていますから。共産党が候補者を擁立しなければ、普通に松下さんが勝ちきっていたことが予想できます」 共産党から候補が出て、日本維新の会が立候補しなかったことも、自民党の福田氏にとっては有利な構図だった可能性も指摘されます。 「運の要素もありますね……」と腕を組む松田氏。地域差も見て取れたとコメントしました。