奄美・沖縄航路が乗り放題になるパスカード（マリックスライン提供）

　マルエーフェリー（奄美市）とマリックスライン（鹿児島市）は、奄美・沖縄航路のフェリーが１４日間乗り放題となる共通の周遊券を発売する。利用客の利便性向上をはじめ、滞在期間が長いインバウンド（訪日客）の周遊性を高める狙い。 【写真】奄美・沖縄航路図（マルエーフェリーHPより）

　申し込みは８日からで、１５日乗船分から適用する。大人３万円。小学生１万５０００円。鹿児島－那覇の場合、片道の基本運賃は大人２等客室で１万４８８０円のため、１往復以上で元が取れる。両社は同航路を１日１便を交互に運航しており、計７港に寄港している。 　出発７日前までに両社の専用サイトから申し込み、乗船港でパスカードを購入する。２等客室以外を希望する場合は、差額分を各窓口で払う。大人１人につき未就学児１人無料で、２人目からは小学生料金。 　今後は、多様な交通手段を最適に組み合わせる「九州ＭａａＳ（マース）」の専用アプリにも対応する見込み。両社の担当者は「気軽に船旅を楽しんでもらい、航路を身近に感じてほしい」と口をそろえる。 　マルエーフェリー＝０９９（２２４）２１２１。マリックスライン＝０９９（２２５）１５５１。