こんな症状が出たら要注意!ドラム式洗濯乾燥機が壊れる「前兆」と修理or買い替えの見極めポイントを家電ライターが解説
衣類を入れたら洗濯、乾燥まで自動的にしてくれるドラム式洗濯乾燥機。洗濯物を乾かす手間を省けるため、時短家事には不可欠な家電のひとつである。だが、間違った使い方をしてしまうとうまく乾燥しなかったり、最悪の場合故障につながり数万円もの修理費がかかったりすることも……。そこで家電ライターの田中真紀子さんに、改めて正しい使い方や壊れる前兆、そして修理か買い替えかの見極め方まで教えていただいた。 【写真】お手入れの手間を省きたい!家電ライターがすすめる最新ドラム式洗濯機は?
ドラム式洗濯乾燥機でやりがちなNGの使い方
まず、ついやってしまいがちな間違った使い方から。 ◆NG例【1】洗濯物を多めに詰め込む 「やりがちなのが、洗濯乾燥の容量を超えて洗濯物を詰めてしまうことでしょう。1回の洗濯量を守るのはなかなか難しいですが、特に乾燥まで行う場合は、洗濯容量の約半分しか入れられません。洗濯物量の目安も曖昧なことが多いので、心配なときは少なめに入れたほうが安心です。入れすぎると、きちんと乾かないことがあります」(田中さん・以下同) ◆NG例【2】衣類が少なすぎる、マスクなどの小物を直接入れる 逆に、衣類が少なすぎるのも要注意。 「少量のタオルや綿の衣類だけで洗濯すると、生地の性質上、脱水時にドラムに貼り付いてしまうことがあります。場合によっては、ドラムに貼り付いたまま乾燥することになり、ふわっと乾かすことができずに乾きムラの原因になることも。また靴下や布マスクなどの小物類は洗濯ネットに入れないと、ドアパッキンに挟まったり、すきまから本体内や排水経路にはいり、故障してしまう可能性があります」 ◆NG例【3】洗濯機の上に物を置きっぱなし 洗濯機の上に物を置いたまま洗濯するのも避けた方がいいそう。 「多くのドラム式は乾燥方式にヒートポンプ式を採用していますが、乾燥フィルターの吸気口が天面にあるため、物を置いてふさいでしまうと乾燥効率が落ちてしまうことがあります。乾燥フィルターの吸気口をふさがない形でタオルなどを“ちょい置き”する分にはメーカーも禁じていないので神経質になることはありませんが、振動でモノが落ちる場合もありますし、乾燥中は天面が温かくなるので、置くモノによっては注意が必要でしょう」 ◆NG例【4】稼働していないときでも水栓を開けっ放し 「また洗濯機の水栓を開けっぱなしにしている人も多いと思いますが、これもNG。使わないときは負荷がかかり続けるので、パッキンが劣化し、水漏れの原因になります」